吉田豪 どん底のフリーター時代に知った、人に心を開くことのおもしろさ【前編】

失敗ヒーロー!

2020/06/16
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いろんな仕事を経験してこそ、人に優しくなれる

――それでもプロインタビュアーという仕事に就かれ、まさに天職という印象を受けます。そこで聞かせてください。どうすれば、天職に巡り合えるのでしょう?

吉田:とにかく、いろんな仕事を経験してみることじゃないですか。僕はフリーター時代を含めて、20以上の職を経験していますけど、当時はほかにおもしろそうな仕事が見つかれば、すぐにそっちに乗り換えていたんで。2、3日で退職するのも当たり前でしたよ。そもそも2つ3つのバイト経験から天職を見つけようとしても、それは難しいじゃないですか。でも、20も30も職を経験していれば、何かしら自分に向いた仕事というか、おもしろく働ける場所が見つかると思うんですよ。

――吉田さんが人に心を開くおもしろさを見つけたように、ですね。

吉田:そうそう。本当におかしな人に出会ったし、芸能界の裏事情を聞くおもしろさを知ったのも、バイトのおかげですよ。当時はVHSの全盛期だったから、レンタルビデオソフトの卸とか、レンタルビデオ屋とかでバイトをしていて、そこで仕事の楽しさを知って。レンタルビデオ屋って、バブルの絶頂期にあって、最低賃金レベルの仕事だったんですよ。それだけにちょっと常識から外れているというか、おかしな人が多かったんでしょうね。メジャーデビュー経験のあるバンドマンが店長だったりとか、その次に店長に就いたのが、Winkや本田理沙の元マネージャーだったりとか。心を閉ざしていたら損をすると思いましたね。バンドの世界や芸能界の裏事情がおもしろすぎて(笑)。

ほかにもパチンコ屋の清掃とか肉体労働とか、ビラ配りのバイトも経験しましたね。いろいろな仕事を経験すると、人に優しくなれるんですよ。街中でビラ配りやティッシュ配りをしている人に出くわすと、僕は絶対に受け取りますからね。ビラ配りのしんどさを知っているから、受け取らずにはいられないという。たまに「どうせ、捨ててしまうので」って、ご丁寧にも返してくる人がいますけど、あれ、めちゃくちゃ傷付きますからね(笑)。それは親切じゃなくて、単なる嫌がらせじゃないかっていう。こんな風に、仕事の経験は無駄にはならない。何でもやってみれば、何かしらを得られるんですよ。

後編では・・・

さまざまな職を経験するなかで人に心を開くことのおもしろさを知り、プロインタビュアーという天職を見つけた吉田さんですが、芸能界の裏事情にも精通。しかし忖度を求められることの多い昨今、裏事情を表に出すことの難しさもあるはず…。そこで後編では吉田さんが感じる時代の変化に迫りつつ、その変化に負けない取材術をヒモ解きます!

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