2017/04/26 公開

新橋のサラリーマンに聞いた!あなたは『サ〇エさん』に出てくるお土産を買ったことがありますか?

変わり種マネジメント その5

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酔っ払いが持っているアレの中身は何なの?

夜になると平日休日問わず、街に出現する異様に陽気で愉快な人々。その人たちを俗に「酔っ払い」と言う。

アニメやマンガの酔っ払いと言えば、
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これである。

注目してほしいのは、手に持っている包みの中身。この正体が何かご存知だろうか。

「寿司」である。

しかし、街や電車の中でこのようなお土産を見たことがない。2017年の東京において、寿司を持ち帰る酔っ払いは絶滅してしまったのか……!?

というわけで調べてみた。場所は酔っ払いの聖地「新橋」(二回目)である。

酔っ払いが集まる街、新橋で聞いてみた

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さすがは金曜夜の新橋だ。愉快な酔っ払いたちがぞろぞろ歩いている。さっそく声を掛けて聞いてみた。

中身はたぶん寿司、でも買ったことはない

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まず1組目は、こちらの3人組。

筆者:このお土産の中身が何だか知っていますか?

男性1:寿司!

筆者:よくご存じでしたね。

男性1:買ったことないけどね。

筆者:どうして?

男性1:うーん……。

この後も「お土産に寿司を買う」イメージはあるものの、「なぜお土産を買ったことがないか」を訊ねると、「……」と沈黙する人が続出。お土産が一家団欒を生むなんて、『サ〇エさん』の作った嘘だったのだろうか。

奥さんの機嫌をとるために、寿司の代わりに〇〇を買う

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そんなときに出会ったのが、こちらの男性。モザイクなので伝わらないかと思うが、見るからに優しそうだ。

筆者:このお土産の中身、何だかわかりますか?

男性:寿司、ですか……?

筆者:ご自身でも買われますか?

男性:いえ。寿司は買わないんですが、奥さんには毎回お土産を買いますね。

筆者:毎回? 何を買われるんでしょう?

男性:スイーツですね。飲んで帰った後だと、どこのケーキ屋さんも開いていないので、最寄りのコンビニで買って帰るようにしてます。

筆者:最近のコンビニスイーツはクオリティが高いですからね。ちなみに、毎回お土産を買って帰るのはなぜですか?

男性:飲んで帰るのは、何となく奥さんに申し訳ないよう気持ちになるので、機嫌をとりたい気持ちがあるのかもしれないですね。

寿司を買ったことはないが、奥さんにコンビニスイーツを買って帰ると答えてくれた男性。飲みに行って生まれる「何となく申し訳ない」という感じをお土産として持ち帰っているのかもしれない。

その他でも「なぜ寿司ではないのか」と聞いたところ、「コンビニのほうが安いし、手軽だから」という回答が得られた。お土産を買う文化はそのままに、“安くて手軽”な方向にシフトしているのかもしれない。

お土産を“絶対に”買って帰らない男性2人組

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最後にご紹介するのは、こちらの2人組。大阪からの出張ということで、心なしか2人とも羽を伸ばしていて、楽しそうだ。

筆者:こんばんは。この包みの中が何か、知っていますか?

男性1:寿司やろ? 俺は買わんけど。

筆者:ご自身で買われないのはどうしてですか?

男性1飲みに行ってるの、内緒にしてるから。

男性2:同じく。俺も仕事っていうことにして「疲れたぁ~」とか言いながら、サッと風呂入っちゃう。

男性1:早く風呂に入らんと、酒や食べ物の匂いがバレるから。「仕事で疲れたからご飯もいらない」とか言って、寝ちゃう。お土産なんて買われないのよ。

「奥さんに内緒で飲みに行っているから、お土産は買わない」と陽気に話してくれたこの2人組。でも奥さんはきっと気づいてると思う。

ところで、気になったのが、インタビューをした人の多くが飲みに行くことを「後ろめたい」と思っていること。もしかしたら、「お土産」はそんな後ろめたさの代償として機能してきた……? なんだかモヤモヤするなあ。

寿司屋にいってみる

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ということで気分転換がてら寿司屋に行くことにした。

今回お邪魔したのは上野御徒町にある「寿司幸」(すしこう)である。

1階と2階にお好みカウンターがあるほか、テーブル席や座敷もある。回らない寿司屋の中ではカジュアルな使い方ができるオツな寿司屋だ。
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おいしいお寿司を堪能したことで、思い切って訊いてみることにした。
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筆者:大将、さすがにもう寿司をお土産に持って帰る人なんていませんよね?

大将:よくいるよ。そんなに特別なことじゃないね。

筆者:えっ?

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筆者:でも寿司折に入れるお寿司屋さんて珍しくありませんか?

大将:そんなことない。みんな普通にやってることだよ。

筆者:えっ? 


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街頭インタビューの結果とは違うけど、お土産の寿司は健在だった。

残念ながら、店頭での取材許可は降りなかったが、寿司折のお土産を提供している渋谷の寿司屋に電話でお話を聞くことができた。そこでは物珍しさに、寿司折に入れ紐で結んで欲しいという注文を受けることがあるそうだが、昔と比べてお土産に買う人は減っているとのことだった。

結果発表

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調査結果によれば、回答者の87%が「寿司」と回答。やはり酔っ払いが持っているお土産の中身はどうやら寿司らしく、それは周知の事実らしい。

また、寿司を買う人は多くないものの、お土産自体を買う人が全くいないわけではない。半分以上の人が何かしらの土産を買っており、最も多いものは「スイーツ」だった。回答者全体の27%がスイーツを買って帰ると回答している。

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お土産で家庭内マネジメント

ちなみに、お土産を買う理由だが、多くのサラリーマンが「妻に申し訳ない」という気持ちから、買っていることがわかった。やっぱりサラリーマンは飲みに行くことに「後ろめたさ」を感じているようだ。

筆者もその「後ろめたさ」を理解できるような気がする。たとえば、ある調査によると「浮気相手」との出会いの場の多くが職場であり、「飲み会」は浮気のきっかけになったりしている。

もちろん「飲み会」によって実際に浮気する人は少数だとしても、その事実は変わらないし、本人にそんな気がなくても、待っている側はヤキモキするものだ。

むしろそんな気がないからこそ、飲みに行くことにサラリーマンは「後ろめたさ」を感じるのかもしれない。

帰りが遅くなるとただでさえヤキモキするのに、それに飲みがくっつけば余計にストレスが溜まる。一方で、一日働いた後に仲間と飲む一杯はたまらなくうまい。これは事実だ。

「お土産」はもしかしたら、そんなパートナー同士のささいな「すれ違い」を解消するためのツールだったのかもしれない。

時代とともに中身が変わっても、お土産が家庭内のマネジメントとして機能していることは変わらないようだ。

飲みに行くことが増えるこの季節。大切な関係に溝を生まないためにも、ぜひともあなたの帰りを待つ人にお土産を持って帰ってあげてほしい。寿司折はいつだってあなたを歓迎しているぞ。

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