2016/08/08 公開

「今日、変な質問されちゃってさ」面接での変な質問は、就活生のTwitterアカウントを特定するためだった。

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SNSはもはや私たちの生活の一部となっています。その一方で、2013年頃から学生が悪ふざけでTwitter投稿した写真や画像で炎上する「バカッター」が問題になりました。アルバイト先の冷蔵庫に入った、線路に侵入した、とそのようなツイートが複数件見られたこの年、「バカッター」はネット流行語大賞にランクインする事態にまで発展しました。

「バカッター」となるツイートを投稿した本人は実名や大学名といった個人情報が次々と特定され、大学から退学処分を受けた、アルバイト先から多額の賠償金を請求された、内定を取り消されたなど、その後の人生を大きく変えてしまうケースも少なくありません。

「バカッター」が問題になったこともあり、採用担当は選考を受けた就活生のTwitterのアカウントを特定し、チェックするという話も増えています。果たして、採用担当は就活生とTwitterについてどのように対応していくべきなのか。事例や実際のツイートを踏まえながら考えていきます。

何故そこまで。就活生は進捗について、SNSへ書かずにはいられない。

今日大手企業の人事の方とお話する機会がありました
私「なんで面接で変な質問するんですか?」
人事の人「変な質問されたらSNSで言いたくなるでしょ?」
私「そうですね」
人事「そうすれば検索しやすくなるからだよ」
これから就職される方は変な質問されてもSNSに書き込まないように

参考:Twitter

一部の採用担当は就活生のTwitterアカウントをあぶり出すため、様々な手段を取っています。その手段とは、選考でわざと変な質問をする、選考のお土産に高いお菓子を渡すといったもの。こういった行動から「あなたを動物に例えるとって聞かれたんだけど」、「お土産にハーゲンダッツ貰っちゃったー」など、就活生に対し特定できるツイートをするよう仕向けているのです。

実際に特定の質問内容でツイートを検索し、「まあ、なんとなく受けたとこだし通ってたらラッキーみたいな(笑)」とツイートした就活生を「選考内容を漏らしたうえ、この企業について第一志望だと嘘をついていた人物」と見なし、不採用にした事例もあります。

しかし、就活生たちがSNSへ就活の状況を投稿することは珍しいことではありません。とあるコミュニティサイトでは「◯×株式会社の選考結果って来た?」、「最終面接ではこういうことが聞かれるんだって」と、情報共有が頻繁に行われています。SNSの存在が当たり前になった就活生は自分に起こった出来事を逐一SNSに書かずにはいられないのです。そんな性格を知っているからこそ、採用担当は就活生の粗探しをしようとアカウントの特定を狙っています。

「就活生のアカウントを特定しよう」……それ、利用されているかもしれません。

Twitter3

採用担当が就活生のTwitterアカウントを特定する大きなメリットは、ネットリテラシーの有無を調べられる点にあるとされています。

昨今では社員が機密情報をTwitterに書き込んで炎上し、大幅なイメージダウンをしてしまう企業が急増しています。そのため、採用担当は事前に何でもネットに書き込むような、ネットリテラシーが欠如した就活生のTwitterアカウントを特定しようとします。こうすることで、就活生が入社後に引き起こすであろう、炎上のリスクを回避しているのです。

Twitterアカウントを面接やエントリーシートで直接聞く企業もありますが、変わった質問や選考のお土産から特定できるツイートをするよう仕向けた企業は「そこまでする?」と批判されることも少なくありません。個人の投稿からプライバシーを詮索することには一般的に悪いイメージが持たれていることも確かです。

ただ、採用担当が就活生のアカウントを特定することは以前よりも難しくなっています。ここでは特定が難しくなっているパターンについて、実際に2つの事例を見ていきましょう。

都内の大学へと通うKさんは数年前からTwitterを利用していましたが、就活をきっかけにTwitterの使い方を再度考え直したと話します。

Kさん:「まず何よりも、選考を受けた企業名や面接で聞かれたこと、グループディスカッションのテーマといった選考内容などを書かないことは大前提だと思っています。それと、パソコンのアドレスの一部と共通していたTwitterのIDを変更し、ツイートの公開をフォロワーのみに設定しました。フォロワーのなかに採用担当の方がいる可能性もあったので、相互フォロワー以外の方は全員ブロックしました。」

Kさんとは対照的に、あえて特定させるためのアカウントを作る就活生もいます。彼らは就活用に別アカウントを用意し、「◯×株式会社の製品は素晴らしい!」、「今日は有意義な説明会でした!」と採用担当にアピールするための「就活アカウント」を作っているのです。今では「ソー活」(ソーシャルメディアを活用した就職活動)という言葉も生まれており、一部の就活生の間でTwitter利用は就活のための戦略になりつつあることがうかがえます。

就活生だって採用担当を見ている。どうせTwitterに投稿されるなら、悪い印象よりも良い印象で。

twitter1-1

以前には採用担当たちの会話を引用したツイートに対し、「こんな会社行きたくない」、「カフェで普通こんな話はしないよね」と多くの批判が集まりました。

東京駅のカフェにいたら就活の面接官っぽい二人組が「この学生通過させるんですか?」「うん。ムカつくからあえて通して、最終面接で落として絶望させたい」って話してて恐怖で震えてる

引用:Twitter

就活生のTwitterアカウントを特定するどころか、選考で就活生が不快になるような態度を取れば、すぐにでもSNSに書かれてしまうことでしょう。「◯×株式会社の採用担当は面接中にスマホいじるから超最悪。皆辞退した方がいいと思う。あんな会社行きたくないよー」なんて投稿をされれば、どこかのまとめサイトで取り上げられた結果、炎上する可能性だってあるのです。Twitter炎上を招き企業イメージを傷つける可能性のある就活生をふるいにかけるはずが、逆に炎上のきっかけになってしまったら元も子もありません。

人事の方やさしいし、また会いましたね、また会おうねとか嬉しい。頑張ってきたことを見えてるから大丈夫。ここまできたから大丈夫。が一番の力になった、今日も楽しく面接をすることができて感謝。

引用:Twitter

雑談みたいな面接で人事が自分で分からなかった良いところ?見抜いてくれたのが嬉しい~。。。素晴らしい企業だし、凄い人達だよやっぱ

引用:Twitter

ここで冒頭の話に戻りますが、何でもSNSに投稿する就活生は、されて嬉しかったこと、印象の良かった企業の情報を投稿するのも確かです。採用担当は就活生のTwitterアカウントで粗探しをすることよりも、思わず「今日面接受けたとこ、すごく印象良かった!ますます入社したくなったなあ」と就活生が書き込みたくなるような面接ができるよう心がけるべきなのです。

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