SWOT分析とは? |経営戦略を策定するために欠かせないSWOT分析とそのやり方
マネジメントシーンで役立つマネジメント用語集

マネジメントをする立場になると、現場だけでなく経営や会計、マネジメント等に関わる言葉に触れる機会が多くなるのではないでしょうか?会議や商談において円滑にコミュニケーションを行うには、こういった「マネジメント用語」をきちんと理解していることは必要な条件といえます。
そこでマネたまでは、「マネジメントシーンで役立つマネジメント用語集」として、マネジメントの皆さんにとって押さえておきたい用語をご紹介していきます。
今回ご紹介するのは「SWOT」についてです。
SWOT分析とは、自社内部の強みと弱み、または外部の機会と脅威の4つの点から企業の事業領域(ドメイン)や戦略を考え出するための分析ツールやフレームワークのことです。今回はSWOT分析の内容を説明するとともに、戦略等を導くためのSWOT分析の方法を紹介します。
SWOT分析とは?
SWOT分析とは、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威) の4つの要因から、企業の外部と内部の環境を分析し戦略を練るための手法もしくはツールのことです。
「強み」・「弱み」は、自社で管理が可能な経営資源などの内的分析となり、「機会」・「脅威」は政治や社会状況・ニーズなどの外的環境における分析になります。これらの要因をクロス分析することで、企業が進むべき方向性や解決すべき課題を導くことが可能となるのです。つまり、SWOT分析はドメインや経営戦略などを導き出すためのフレームワークやツールとして利用できます。
SWOT分析のやり方
SWOT分析の手順は、要因特定、クロス分析表の作成、経営戦略等の検討の3段階です。
要因特定では自社の経営資源の強みと弱み、機会と脅威の特定が行われます。そして、これらの要因がクロス分析表にまとめられるのです。クロス分析表には機会×強み、機会×弱み、脅威×強み、脅威×弱みの組み合わせの内容がまとめられ、ドメインや戦略の方針が検討できるようになります。
SWOT分析の要因特定
●強みと弱み
経営資源の中で得意、苦手、優秀、不利などの面を他社や業界平均と比較すれば強みと弱みの特定が可能で、特に他社との競争優位性に着目することが重要です。強みと弱みの要因には次のような点が挙げられます。
◇経営者の経歴・能力、組織文化、モチベーション、販売力、技術力、開発力、工場・設備、物流、販売網、提携先・協力会社、財務基盤、など
●機会と脅威
自社にとってプラス・有利になる要因は機会、マイナス・不利となる要因は脅威と考えればよいでしょう。機会と脅威の要因には次のようなものが挙げられます。
◇政治、法律、経済(景気、物価、為替、所得)、人口動態、消費者ニーズ、技術革新、競合社数、参入障壁、産業構造、市場成長率、顧客の質・量 など
SWOT分析でのクロス分析表の作成
次は特定した要因をクロス分析表にまとめる作業になります。クロス分析表では強みと弱みが縦の列に、機会と脅威が横の列とされ、各要因はその中にまとめられるわけです。重要度が高い要因、緊急性の高い要因を中心に取り込んでいきます。
SWOT分析でのドメイン・経営戦略の抽出作業
次はクロス分析表をもとに事業の方向性などを検討する作業で、その検討方法は次のような考え方で実施されます。
◇機会×強み:強みを活かし機会を捉える手段から強みの強化、伸長へ
◇機会×弱み:機会を逃がさないように弱みを克服する手段から弱点の補強へ
◇脅威×強み:強みを活かして脅威の影響を減少させる手段から強みの応用、工夫へ
◇脅威×弱み:脅威による最悪の状態を回避する手段から弱みの代替や削除(撤退)へ
検討では「機会×強み」の部分が中心となりドメインや戦略が検討されることになるのです。なお、緊急性や中長期などの時間や視点の考慮が重要になります。

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