PDCAサイクルとは? | PDCAサイクルの必要性とPDCAサイクルの例
マネジメントシーンで役立つマネジメント用語集

マネジメントをする立場になると、現場だけでなく経営や会計、マネジメント等に関わる言葉に触れる機会が多くなるのではないでしょうか?会議や商談において円滑にコミュニケーションを行うには、こういった「マネジメント用語」をきちんと理解していることは必要な条件といえます。
そこでマネたまでは、「マネジメントシーンで役立つマネジメント用語集」として、マネジメントの皆さんにとって押さえておきたい用語をご紹介していきます。
今回ご紹介するのは「PDCAサイクル」についてです。
PDCAサイクルは、計画、実行、評価、そして改善という順に業務をサイクルさせることで目標を達成し、業績を向上させるための経営管理手法です。今回は、業績を向上させるPDCAサイクルの必要性や例を示して、その特徴を紹介します。
PDCAサイクルとは?
PDCAサイクルとはPlan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字とった造語で経営管理の手法やツールとして利用されるものです。PDCAサイクルの考え方では、成り行きに任せて業務を行うのではなく、事前に計画を立てて実行し、一定の時期に行動の結果を測定・評価するという方法がとられます。
結果の評価により現状の方法は継続、修正あるいは破棄され、修正の場合は次のPDCAへ引き継がれるのです。このプロセスがサイクルとしてリピートされることで、業務は改善され目標が達成されやすくなります。
PDCAサイクルの必要性と実施のポイント
業績の向上には業務の量や質の向上が必要であり、そのための努力や工夫などが欠かせません。しかし、どのような業務でも目標が未達になることも少なくありません。成り行き任せでは、非効率なやり方や誤ったやり方で業務が実行され、目標の未達の可能性が高まります。また、業務の結果を途中で確認せず進む場合も目標の未達で終える可能性を高めてしまうでしょう。
そのため業績の向上には、計画の策定と実行が求められるのです。計画を立てても実行しないと意味がないので実行の管理が必要で、一定時期での結果の測定と評価が欠かせません。もし結果が目標に届かない場合は、原因を見つけ出し改善策を講じる必要があります。こうした改善を途中で行うことで目標の達成が可能となるのです。
PDCAサイクルの例
営業部門でのPDCAサイクルの例を紹介します。
目標は、売上前期比10%増、60件の新規顧客獲得、顧客満足度50%増、などになります。例えば、「売上10%増」という目標を設定し、その重要成功要因として「プレミアム商品の20%売上増」を設定するのです。
次は計画策定です。例えば「プレミアム商品の20%売上増」に対する行動計画を5W1Hで作成します。誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように、を明確にして作成することが重要です。計画の作成では、迅速に作成する、あまり精緻になり過ぎない、実行可能性の高いものを選ぶことなどがポイントになります。
次に計画の実行です。計画倒れにならないように上位者は下位者の計画が実行されるように指導や支援を行います。上記の例では、プレミアム商品の週ごとの売上高や月単位での売上の増加率、具体的な行動予定と結果の差異を確認しフォローするわけです。
結果と目標に差異がある場合、原因の追及と改善が必要になります。もし原因が「プレミアム商品の中高年層での知名度が低い」であれば、中高年層へのプロモーションの強化が改善策の中心になるでしょう。

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