【前編】「35才から学び直して、社長の道へ。」鈴木蘭々(女優・WOORELL株式会社代表取締役)

逆境ヒーロー!

2019/01/22
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どうしてもイメージできなかった『しっぽりしたお母さん役』。だったら違う未来を

――学校に通われたのは何才の時ですか?

鈴木:34、5才の時ですね。女優としてしっぽりしたお母さん役とか、自分の未来像としてあまり浮かばなかったんです。チャンスをいただければチャレンジはしていましたが、実際子どももいないですし。そういう未来像ではないものも作っておきたいな、と。そんな年齢でしたね。

――30周年記念ライブ『Singer-Song Lan Lan』では「1人が楽しい」という替え歌を歌われていましたよね。

鈴木:そうですね(笑)。孤独に著しく強いタイプなんです。女の人って「1人でいるのが寂しい」という人がよくいるじゃないですか? 私、全然大丈夫なんです。1人ラーメンも、1人回転寿司も、1人焼肉も行けます。ハラミ食べちゃおうかな〜って(笑)。

――すごいですね(笑)。35才くらいから新たに学びだして、自ら作り出す側になっていったわけですね。

鈴木:基本的に裏方の仕事自体嫌いではないんですよ。わからないことや難しいことは人の知恵を借りますが、基本的には自分で何でもやりたいほうですね。

――『NARIA COSMETICS』の商品やコンセプト、こだわりを教えてください。

鈴木:大手の会社がやっているような商品をうちのような小さな会社が作っても何の意味もないし、太刀打ちできないので“フリーズドライ美容液とオイル”というニッチ狙いで開発していきました。基本コンセプトは「自分が使っていて、本当に効果があるなと実感できるもの」。私が猫を飼っているというのもあって、動物実験をしていない植物性のものだけを使うというのもこだわりです。

うちの『NARIA COSMETICS』の商品は、美容に興味がある人ではないと手に取りづらいとは思うんです。一般的には化粧水を塗ってから美容液を塗るんですが、30歳オーバーの方々の肌のケアを考えて内容成分の濃い商品設計となっているので、化粧水はいらないかなと思いまして。だから、うちでは美容液とオイルのみを展開しています。

――パッケージもかわいいですよね。営業活動はどのように行われているのですか?

鈴木:展示会で自分でビラを配ったりしています。バイヤーさんなどもいらっしゃるのですが「まさか本人がビラを配っているとは」と驚かれます。それがキッカケとなって中国の伊勢丹三越などにもご縁をいただきました。日本のデパートは新しい商品に及び腰なところがあるんですが、ECの新商材を探していたとのことで、有名とも言えないうちのブランドを破格の待遇で扱ってくださいました。

餅は餅屋。みんなの強みを生かして、チームで動く

――今後はどんな展開を考えられていますか?

鈴木:2019年から、店舗での卸売りが始まるんです。そうなるとビジネススタイルが変わってくるし、リスクも取らないといけません。みんなを巻き込みながらも、身の丈にあった進め方をしていけたらなと思っています。

――社員さんはどうやって集められたのですか?

鈴木:うちには社員と呼べる社員は1人だけなんです。『チームウーレル』という形で、みんなが別の仕事を持ちながら、それぞれが得意なことで動いてくださっています。餅は餅屋で、みんな強みがありますから、できることを分担しています。みんないい人たちですね。この間のライブでも、チームがチームを呼んできて、どんどん人が増えていく感じで(笑)。書類関係の担当、卸先を見つけてくる人、ネットサイトに強い人、いろいろな人がいます。ひとつの利益が生まれたら、それに対して払うという成功報酬型です。「おもしろそうだな、関わりたいな」と思ってもらって、みんなでできたら楽しいじゃないですか? まだまだそんな規模感ですね。

ただ、物が5万個、6万個動くようになったとしたら、そんなことは言っていられないでしょうね。実店舗に卸していくということでどんな規模になっていくのかは、目標はあっても実際のところは未知数です。でも10、20、30と卸売り店舗を増やしていけるように頑張りたいと思っています。プレッシャーはありますけど「逃げられないぞ」という感じです。ネット販売の時はまだ楽でしたけど、店舗展開はやっぱり全然違いますね。

――店舗に卸すようになったのはどういうキッカケだったのでしょうか?

鈴木:日本には老舗の大手卸屋さんがあります。卸を通してからでないと、商品を置いてくれない店舗も多数あります。その大手の卸はそもそもが、ものすごい数の商品を抱えていますから、ちょっとやそっとでは卸してくれないと聞いていたんです。それが商業新聞という化粧品関係の会社に配られる媒体の取材を受けたら、たまたま向こうから話をくださって、その扉を開けることができました。あまり自分が表には出ていくつもりはなかったのですが、結果的に手っ取り早かったのかもしれません。

後編では…

それぞれが個々の活動を行いながらも強みを活かす『チームウーレル』を率いる蘭々さん。後編では芸能生活のこと、人気絶頂期での留学など、よりパーソナルな部分に迫っていきます。

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