パパになった村上アシシが目指す新たなロールモデル プロサポーターの次なるステージとは?

マネたま新幹線

2019/06/20
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パパになっても働き方は変わらない

編集部 : ところでアシシさん、この度めでたくパパになられたとか。
村上アシシ(以下、アシシ) : そうなんですよ。実はSNSで結婚報告もしてなくて。みんなビックリしてましたよ。結婚報告をすっ飛ばして出産報告したんだから。いきなりパパ!?みたいな(笑)。今、Googleで「村上アシシ」で検索しようとすると、2つ目の検索ワードに「結婚」ってのが自動表示されるくらい(笑)。

村上アシシ(むらかみ・あしし)
1977年札幌生まれ。2000年に新卒でアクセンチュアに入社。2006年に退社し、ビジネスコンサルタントとして独立して以降、「半年仕事・半年旅人」という独自のライフスタイルを継続中。サッカー日本代表を追いかけて世界中を旅し、応援するだけではなく、現地からの情報発信も積極的に行うサポーター。南アフリカW杯では、出場32カ国を歴訪する「世界一蹴の旅」を完遂し、同名の書籍を出版。2017年にはビジネス書『半年だけ働く。』を上梓。Jリーグでは北海道コンサドーレ札幌のサポーター兼個人スポンサー。2016年以降、サポーターに対するサポート活動で生計を立てているため、「プロサポーター」を名乗っている。

編集部 : パパになっても、自由な働き方は変わらないですか?
アシシ : 変わらないと思います。むしろ、変わらないでやれるってことを体現して、所帯持ちフリーランスのロールモデルになりたいと思ってる。今の働き方でも収入は安定しているから、別にパパになったからって不安には思わない。今までと同じように半年だけ働いて、半年は自由に暮らす。50歳ぐらいになってフリーランスで雇ってくれるところがなくなってきたら、その時はまた、何かマネタイズできる仕組みを自分で作ったりして、次のステージに向かうつもり。
柳橋仁機(以下、柳橋) : 今の話は本音じゃないかな。こいつは、食いっぱぐれるって心配をしてないと思うし、俺もそれで良いと思う。そういう意味では、アクセンチュアは働く上で基礎的な素養を付けてくれた会社だよね。最悪、死ぬわけじゃない。

柳橋仁機(やなぎはし・ひろき)
株式会社カオナビ代表取締役社長。1975年生まれ。2000年3月、東京理科大学大学院基礎工学研究科電子応用工学専攻修了。大学院修了後、アクセンチュアに入社し、業務基盤の整備や大規模データベースシステムの開発業務に従事。2002年アイスタイルに入社。事業企画を担当したのち、人事部門責任者として人材開発や制度構築、管理体制の整備などに従事する。2008年に株式会社カオナビを創業し、2012年に顔写真を切り口とした人材マネジメントツール『カオナビ』をクラウドサービスとして提供を開始。2019年3月に株式会社カオナビはマザーズ上場。

アシシ : 自由と安定って常にトレードオフの関係にあるって言われててさ。自由を追求すると、不安定さが増すって言われるんだけど、俺は逆説的に考えてる。絶対的な自由を獲得すると、どんな外的な要素にも全く左右されない、真の安定を手に入れることができると思うんだよね。
編集部 : このフリーランスの13年間で挫折したことはないんですか?
アシシ : 一回、フリーランスのプロジェクト先にあなたはもう要りませんって言われたことはあるよ。要するにクビ。でも、それを挫折とは思わないかな。お互い合いませんでしたね、で終わり。それが会社員の身分だと、その一度の評価が社内でずっとついて回るわけで、こいつ使えないんだってレッテルを貼られちゃうわけじゃない。でもフリーランスだと、ただマッチングがうまくいかなかったってだけで、エージェントに次はもっとフィットする案件をお願いします、と言えばそれで済んじゃうの。フリーランスはプロジェクトごとに評価をリセットできるメリットがあるよね。

スポーツ界に根付いた「嫁ブロック」を俺が壊す

編集部 : そうは言っても、お子さんもいて、ご家庭もあって、10年後、俺、どうなっちゃうのかなって不安みたいなのは全くないんですか?
アシシ : ありませんね。
柳橋 : こいつ、そんなに深刻に考えてないから(笑)。
アシシ : というより、逆にワクワクするかな。10年後、俺は何してるんだろう? って。まだまだ、やりたいことはいくらでもあるし。そうそう、今俺が一番やりたいのは、サッカー界で蔓延る「嫁ブロック」をどう回避するかっていうことを実践して見せたいんだよね。
編集部 : 嫁ブロックって何ですか?
アシシ : サッカー界だけじゃなくて、スポーツ観戦全般に言えると思うんだけど、今のスタジアムってファミリー層に優しくないんだ。だから、嫁や子どもを連れていくにはハードルが高くなる。その結果として嫁ブロック、嫁が旦那に「サッカー見にいくのやめて」と言うようになり、元々のサポーターが結婚や出産を機にスタジアムに足を運ばなくなってしまうわけ。俺はコンサドーレの個人スポンサーとしても活動してるから、そうなったら終わりだよね。そうならないように、俺は家族でサッカー観戦する醍醐味とか楽しさとかを、自分が実践することで世に広く知らしめたいと思ってる。もっというと、このスタジアムには託児所があるとか、おむつ替えスペースが何個あるとか、そういう家族連れサッカー観戦のノウハウを発信していきたい。ちなみにうちの嫁は非常に寛容だから、子どもがある程度大きくなれば家族3人でのサッカー観戦も全然いけると思ってる。全国のパパさんサポーターの味方になりたいんだよね。だから今は、子育てブログでバズることが目標。
柳橋 : スポーツの空間って女性と子供に配慮されてない場所が多すぎるんだよ。それは大きな問題だと俺は思ってる。アシシがパパになったことが、その壁を壊すきっかけになったらいいよね。
アシシ : うん、そういう問題提起を率先してやれたらいいよね。当面は、パパさんサポーターのロールモデルになることが目標。自由人が所帯持ちになっても、今まで通りサッカー観戦を楽しめるってのを実践したい。そして、3年後のカタールワールドカップに家族3人で行くのが夢なんだ。

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