【前編】株式会社FiNCのCWOが語る、勝負服を選ぶポイントとは?

私の勝負服

2016/11/17
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業界が変われば、カルチャーもスタンダードも変わる。

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――非常に自覚的に服装を選ばれていることを伺い、大変勉強になります。ところで、先ほどお話にもありました島田さんの役職、CWO(Chief Wellness Officer)についてお聞かせください。

島田 CWOについては、社内・社外それぞれに役割があります。社内ではFiNCの従業員・スタッフが心身ともに健康な状態で働ける環境を作っていくことです。学校でいう、保健室の先生みたいなところもあります(笑)。

社外に対しては、健康経営・ウェルネス経営といった部分の必要性をクライアントの皆さまにしっかり認知していただくことです。こうした概念は現在盛んに叫ばれていますが、まだまだ認知度は低いように思います。「健康経営・ウェルネス経営は必要なんですよ、こんなに重要なんですよ」ということを、しっかり提言しなければなりません。この社内外における役割が、CWO(Chief Wellness Officer)の仕事です。

――働くうえでのファッションについて、人から何か言われたことはありますか?

島田 働く環境が変わると、周りの反応も同時に変わるんだなと思ったことが過去にありました。

私は以前IT業界で働いていたのですが、そのIT業界でとあるWEB広告の会社の社長とのアポがあり、会社へとうかがうことになりました。そのときに私は真っ赤なワンピースを着て行ったんです。デザインは特に派手ではない、60’sのような可愛らしいイメージのものでした。

私はIT業界に行く前、ルイ・ヴィトンで働いていました。そうした服は、みんな当たり前に着ていました。冬にノースリーブを着る人もいましたし、赤いワンピースにしても決して華美な感じではなく、露出があるわけでもありません。「きちんとしているものだし、大丈夫だろう」と思っていたら、先方の社長から冗談交じりに「お店の子が来たみたいだね」と。もちろん、笑いながらのことではありますが。

――そんなことが! それまでのスタンダードが、一気にスタンダードでなくなった瞬間ですね。

島田 本当に驚いたんです。業界が変われば、そのスタンダードも変わります。社長という立場ある人に、女性の私が1人お会いしに行く時には、ある程度の華やかさや清潔感も必要。ですが、その業界のカルチャー・スタンダードを把握したうえで向かわなければ失礼なんだなと改めて認識しました。

これは、人によって明確に◯や×があるわけではありません。だからそういったところはきっちり考えてうかがうことが相手にとっても失礼ではない、むしろプラスになることもあるのでより気をつけるようになりました。

「個性を押し殺さない」、「自分のスタンダード」を押し付けないマネジメント。

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――テレビ局やIT業界など様々な分野でのご経験をお持ちとのことですが、これまで行ったマネジメントで注意していたことはありますか?

島田 私も最初からできたわけではありませんが、経験の中から「個性を押し殺さない」ということを注意するようになりました。

褒めて育つ子もいれば、ガンガン鍛えられて育つ子もいます。プラモデルに例えると、想定と違うパーツがくると、「マニュアルにあるパーツに合わせよう」という心の動きが当初の私にはありました。柔軟にマネジメントできない、「べき論」じで進めてしまったんです。

でも、中には型にはまらないけれど、すごく良いものを持っているパーツもあるかもしれない。完成した際には、想定とは違えど素敵なプラモデルが完成するかもしれない。無理に型に合わせて個性を押し殺してしまうより、能力や適性をしっかり見極め、上手に組み合わせて最高のアウトプットを作っていくことを意識しています。難しいことですが。

――部下の個性を押し殺さず、マネジメントすることに難しさを感じながらも取り組まれていると。

島田 また、会社によってスタンダードは全然違うんですよね。「上から言われていることに対して『はい』と答えるのが当たり前」みたいな文化は、テレビ局ではかなり一般的な部分がありました。今は、そういうカルチャーがあったと説明すると「えっ!」ってびっくりされるようなこともあります。別にそれは、その子が私に反抗しているわけではなく、その子にとっての「当たり前」とのズレがあるというだけのことです。

自分のこれまでのスタンダードを押し付けずに、その場その場のベストなものをちゃんと気づく。その気づきによって、その子の能力を伸ばしてあげられるようにしています。

あともう1つあるとすれば、さりとて上が物事を決めてあげなければ下は困ります。そこの判断はなるべく早く、自分の発言と行動に対しては責任を持っています。

――課題に直面した際は、どのようなアプローチをとられましたか?

島田 アプローチとして、私はまず周辺の人に意見を聞きました。上司もいれば、同じくらいのレイヤーの者にも。客観的に、それぞれの立場で思うことは違います。それぞれのレイヤーからアドバイスをもらい、注意すべきことは直し、次に活かすようにしました。

マネジメントは子育てと一緒で、正しい答えはありません。同じ子でも、その日の気分や体調によって反応は違います。今日言われてハッピーなことが、健康状態が悪いときではノーと思うかもしれません。

あとは、「あまり自分自身を追い込み過ぎないように」ということも考えています。人間というものは十人十色、時間や状況によっても変わります。ガチガチに「こうじゃなきゃ」ではなく、柔軟に対応できることを強く意識しています

――部下のマネジメントだけでなく、ご自分に対してでも柔軟に対応できるよう努められているのですね。

後編に続く


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【後編】株式会社FiNCのCWOが語る、勝負服を選ぶポイントとは?


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