【後編】スポーツ専門クラウドファンディング「アレ!ジャパン」広報の、とっておきの“勝負服”は?
私の勝負服

「〇〇選手のおかげで、うちの子どもが夢を持つようになりました」といった内容のメッセージをいただくことがあります。そんな時に選手が多くの人に夢や希望を与えているのを実感します
前編に引き続き後編では、「ALLEZ!JAPAN」(以下アレ!ジャパン)でのアスリート支援のお話を中心に、スポーツ経験者の視点を活かした関口さんならではの「仕事」の進め方をお聞きしました。関口さんが工夫している選手とのコミュニケーションの取り方や印象的なエピソードとは?
スポーツ経験者の視点を活かした、選手とのコミュニケーション方法
アスリート支援クラウドファンディング「アレ!ジャパン」広報。1992年4月8日生まれ、神奈川県横浜市出身。湘南工科大学付属高等学校卒業。相模女子大学在学中にアレ!ジャパン立ち上げから携わり、卒業後は正式に株式会社サイバービジョンコンサルティングに入社。
―― 初対面のアスリートと会う時に、心がけていることはありますか?
関口 できる限り一緒にその競技をやることですね。「教えてください」といって、ローラースケートを一緒にやらせてもらったりして。それによって距離が縮まります。一緒にやってみて初めて競技の楽しさや難しさが理解できる部分もありますし、向こうも「仕事で会いにきた人」というより「仲間」だと思ってくれたりします。
一緒にやるスポーツとしては、ビーチテニスが多いですね。イタリアが発祥で、日本にない解放感をそのまま日本に持ち込んでいるスポーツです。音楽をかけて、ビールを飲みながら、楽しくプレーする時もあるんですよ。日本でも認知度が徐々に高まり、競技人口も伸びています。これから伸びていくスポーツだと思いますよ。
―― 今、特に多くの人に知ってもらいたい選手はいますか?
関口 障害がい者馬術の高嶋活士選手です。
―― 元JRAの騎手の方ですね。
関口 そうです、いまは23歳の選手です。2020年のパラリンピック出場を目指してすごく頑張っています。高いプロ意識を持った人で、「アレ!ジャパン」からグッズを送ったりするとすぐに連絡がきて「これWEBに載せていいですか!」と言ってきたり。何かを「してもらって当たり前」ではなく、自分でできることを一生懸命やっている人です。
スポーツが文化として成り立つために
―― 仕事をしていて、いちばん感動した瞬間はいつですか?
関口 いくつもあるんですが、強いて挙げるとすればやはり「アレ!ジャパン」で資金調達して、海外遠征に行った選手が現地で優勝したという報告をもらったときです。本当に嬉しかったですね。
弊社で支援しているアスリートは、マイナースポーツをされている方が大半です。メジャースポーツとは様々な面で条件が異なり、苦労している選手もたくさんいます。ですが、マイナースポーツならではの温かさを感じる瞬間もまた多いですね。
それと、アスリートを応援してくれている人のかける言葉や行動は、傍から見ているだけでも感動します。クラウドファンディングで支援するときにはメッセージを入力できるのですが、「〇〇選手のおかげで、うちの子どもが夢を持つようになりました」といった内容のメッセージをいただくことがあります。そんな時に選手が多くの人に夢や希望を与えているのを実感しますね。
―― そういった言葉をいただくのは、関口さんにとっても嬉しいですね。
関口 本当に。また、スポーツ系のアパレルやアスリートの支援など、同じ業界で働く人たちとも接する機会があります。一見関係ないようでも、同じところに課題を感じ、同じ目標に向けて取り組むところを見ていると、「これ自体がスポーツだな」と思う瞬間があります。「それぞれの分野でお互い頑張っているな」と元気をもらえます。
――サービスにおける今後の目標、また関口さん個人としての目標を教えてください。
関口 これまで4年間、クラウドファンディングをメインでやってきた結果、認知度が少しずつ上がり、様々な人や会社から協力いただけるようになりました。この先も引き続き様々な面でアスリートを支援していきたいです。アスリートが世界で活躍する姿を次世代に見せることで、夢や希望を与えられた子たちが同じような道を歩めるきっかけを作りたいですね。
――「夢を持つのが大事」と言葉で伝え続けるよりも、実際にお金を支援できるのは何百倍も心強いですね。「お金が足りなくても、夢を諦めることはない」というメッセージになっていますよね。
関口 もっと長いスパンで見たとき、豊富な才能を持つ人たちを潰さないような流れを作れたら何よりです。私は、広報の仕事がすごく好きです。まだまだ未熟ではありますが、発信する言葉の力でスポーツ界に貢献できればと思います。スポーツが文化として成り立つメンバーの1人になりたいです。あと、プライベートでいえば、父に家を買うことですね。それを目標にしています!
―― 孝行娘ですね!(笑)本日は興味深いお話をありがとうございました!
<了>
【前編】スポーツ専門クラウドファンディング「アレ!ジャパン」広報の、とっておきの“勝負服”は?
【後編】スポーツ専門クラウドファンディング「アレ!ジャパン」広報の、とっておきの“勝負服”は?

-
Twitterでフォローする
-
Facebookでフォローする