組み合わせの可能性は無限大!もしもピエール中野が『アイデアのつくり方』を読んだら

もしピエ 第四回

2017/06/06
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憧れのYOSHIKIさんに初めて会った日

――アイデアの組み合わせ以外に、何か印象に残ったフレーズはありますか?

中野 「年輪を重ねるということは、諸君が活動的でいきいきとした感情生活を放棄しない限り、諸君の貯蔵庫を豊富にするのにかなり役立つものである」ですね。僕は今年で37になるのですが、自分が学生の頃やメジャーデビューしたての頃と比べると自分の引き出しの数から仕事の幅、人付き合いなんかも全部違いますね。”活動的でいきいきとした感情生活を放棄”していないからでしょうか(笑)。

――それは素晴らしいことですよね。メジャーデビューからもうすぐ10年ですが、その中でとても印象的だった出来事を教えてください。

中野 そうですねえ……。これはすごいことだなと思ったのはGLAY、L’Arc~en~Ciel、SIAM SHADE、LUNA SEAといった僕が中学生の時にコピーしていたバンドのライブを観て、打ち上げに全て参加したことですね。おそらくバンドマンの中では僕だけだと思います。バンギャみたいなこと言ってすいません。

――錚々たるバンドの数々ですね……それはやはり中野さんご自身が結果を出されていることはもちろん、彼らの影響を受けてきたということを自ら発信し続けているからなんでしょうか。

中野 それもそうだと思います。それから僕は、X JAPANのYOSHIKIさんの影響でドラムを始めたのですが、YOSHIKIさんと初めてお会いした日は忘れられませんね。LUNA SEAのライブの楽屋で、YOSHIKIさんに「君、ドラム上手いよね。今度教えてよ」と言ってもらえたこと、それから僕はYOSHIKIさんと手のサイズが同じなのですが、実際にYOSHIKIさんに手を合わせてもらったんです。

その時、あまりの緊張と嬉しさで手が震えていたのですが、それをLUNA SEAのRYUICHIさんに「手震えてるよ(笑)」と茶化されたりとか(笑)。あの日の出来事は忘れられませんね。そんな感じで、昔の自分が想像もしていないようなことが年々起こっています。そう考えると年を重ねることは悪いことではありませんよ。

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制約の中で、アウトプットに徹底的にこだわれ

――仕事やビジネスでそのまま使えそうなフレーズで印象的なものはありましたか?

中野 「方法論や道具に凝ることなく、直ちに仕事を始めよ」ですね。これはダメなドラマーによくありがちなケースですね。練習法や楽器について知ることはもちろん大切ですけど、そこが第1ではないんです。仕事や表現につながらないといいますか。

いくら練習や楽器について知っていても、肝心なのはその人が出せるアウトプットのクオリティです。仕事にするからにはそうした上っ面ではなく、もっと本質的なところで勝負すべきだと思うんですよ。これは他の仕事も同じですよね。大切なのは外枠ではなく中身。その人がどんな生産性を上げるかの方が大切です。

――たしかに、仕事ができない人ほど方法論や道具にこだわることが多いように感じます。他には何かありましたか?

中野 ルールの魅力ですね。何かしらのしばりはクリエイターに新たな価値を産んでくれます。

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例えば僕は本来、凛として時雨のドラマーだけをやっていればいいんです。でもそれじゃあ面白くない。自分ができることは、他にもたくさんある。それを時間的にもリソース的にも限られた中で、どれだけクオリティの高いアウトプットを出せるか。しがらみの中で自分や周りの期待以上のアウトプットが出せたときは、何より嬉しいですね。

――最後に、この本をどんな人に読んでもらいたいですか?

中野 最初にも言いましたが、広告関係以外の仕事をしている人が読んでも役に立つ、万人受けする本です。この本に書いてあることが元々できていた人もできていなかった人も、アイデアを出す仕事に就いている人は読むべきだと思います。

<了>

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