2017/02/28 公開

もしもピエール中野が、P・F・ドラッカー『マネジメント』を読んだら

もしピエ 第一回

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ドラッカーにしてもマネジメントにしても、存在を知っているけど読んだことのない人はとても多いと思います。そういう人たちに届くといいな、と思います

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<目次>
はじめに:結果を出している人には共通する原則がある
基礎なくして跳躍は大きくならない(マホロバケーション)
企業の定義は「顧客を創造すること」(ミュージックステーション)
競争相手がいないと成功は拡大しない(同世代のバンド)
できない仕事もとにかく引き受け、結果を出す(ピエール瀧)
特定のシーンだけ見てると行き詰まる(RADWIMPS)
弱みに引っ張られすぎると、強みもなくなる(シャッフル)
非バンドマンにも伝わる言葉を選ぶ(GEN16)

はじめに:結果を出している人には共通する原則がある

――改めて、読者の方に向けて自己紹介をお願いします。
 
ピエール中野(以下、中野) 「凛として時雨」(以下、時雨)というスリーピースロックバンドで、ドラムを担当しているピエール中野です。他にもDJをやったり、コラムの連載を持ったり、裏方の仕事でドラムテックというドラムの音作りをしたり、番組のMCをやったりしています。あとは、Twitterもやっています
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――Twitter22万フォロワーというのは、もはや一つのメディアですね。バンド以外の活動も非常に活発ですが、「そんなこと手を出さないほうがいい」と言われることも多かったのでは? 

中野 やり始めはだいたい言われました(笑)。そもそも、僕が時雨に加入した当時(2004年頃)から「彼はバンドの世界観に合っていない」って言われましたから。当時は金髪で、スティックを回して派手なアクションをして、ツーバスをドコドコに踏む(笑)。最初期、一時は20~30人あった動員が10人ぐらいまで減ったんです。

今の事務所の代表はかなり初期の段階で時雨に興味をもってライブに来てくれたんです。L’Arc~en~Cielを長年担当して爆発的に売り上げた、マネージャーとしてとても優秀な方です。ドラムが僕に代わらなかったら、ひょっとしたら代表は続けて見に来なかったかもしれないし、今の時雨もなかったかもしれない。代表のことがずっと頭にあったので、今回の課題図書であるドラッカー『マネジメント』はすっと入ってきましたね。

――なるほど、生きた例が身近にいらっしゃるんですね。 

中野 「結果を出している人には共通する原則がある」って思いました。加えて、こういう古典って普段生活している分には読まないと思うんです。目次を読んだだけでも「あ~っ」ってなる(笑)。でも、仕事としてオファーしてくれたので、ちゃんと勉強できたというか。もちろん、読書自体は半分趣味でやってはいるんですけど。

――普段は、どういった書籍を読まれているんですか? 

中野 かなりいろいろ読みますよ。ビジネス書もそうですし。最初の読書経験も、専門学校時代の友人の影響で『覚醒のネットワーク』(上田紀行著)から読みはじめて、齋藤孝さんの『できる人はどこが違うのか』を読んで感銘を覚えたり。「とにかくできる人のマネをしろ」とか、ドラムの教則本を出すときにも非常に参考になりました。

しっかりしたビジネス書って、どんな分野にも応用できると思うんです。先日『ドラマー飲み会』があったんですが、そこでも「良いものを作ればなんとかなる」という話になりがちで。「そうじゃないんだ、天才でもない限りは、外からどう見られるか、どういうものが求められているかを把握しておいた方がいいよ」って話をしましたね。

――まさにマーケティング、『もしピエ』ですね(笑)。「マーケティングの理想は、販売を不要にすることである」「目指すものは顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、自ずから売れるようにする」、そういうことですね。 

中野 技術の習得はいくらでもできるし、練習だって一生できる。でも、それって誰に伝わるの?何のための練習なの? と。応用が効きやすい、すぐ実践できる話がたくさんありました。

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