2016/10/24 公開

専業主婦もワーママもそろそろ重荷を下ろそうよ。

PTAの抱える問題は女性の働きにくさそのものだと思う。その1

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非効率でも平日の昼間でも良いんじゃない?

「PTAは、働く女性の敵」。

育児をしながら働くお母さんやお父さんたち、あるいはその予備軍の人たちは、大体そんなふうに思っているんじゃないでしょうか。

PTAだけでなく、その主な担い手とされてきた専業主婦の人たちまで敵視している人も、わりとよく見かけます。

「子どもたちの給食の割烹着のボタンをつけ直すために、なんで平日の昼間にみんなで学校に集まらなきゃいけないわけ? それぞれの人が都合のいいときにやれば済む話じゃない。こっちは会社を休まないと学校に行けないんだよ~」
「校外委員がやる講演会には、毎年必ず学年委員が出席する決まりになってるけど、そもそも動員しないと人が集まらないような講演会なんてやっちゃダメでしょ。大事な会議を休んでまで聞かされるのが、こんな話かっていうレベル(白目)。もしどうしてもみんなに聞かせたい内容なら、動画配信だって簡単にできる時代ですよ」
「半休を取ってベルマーク係の会合に出たけど、30人で3時間も集計作業をして、買えるのはたった4千円分の備品。私一人の3時間分の稼ぎで、そのくらい余裕で寄付できるんですけど……(ため息)」

不満の声は、大体こんな感じではないでしょうか?

つまり、働く母親たちがPTA活動を負担と感じるポイントは、以下の3点に集約できると思います。

○その1 平日の昼間に、学校に来るように言われがちなこと
○その2 効率を重視しない活動がままあること(例・ベルマーク)
○その3 必ず、参加するように言われること。但し、母親のみ

その1のポイントは「平日の昼間」というところ。昨今はお勤めの母親が多いのに、専業の母親が多かった時代のまま、平日の昼間に活動を続けるPTAがいまも多くあります(とくに都市部)。すると、お勤めの人が参加するには休みを取るか仕事を減らすかしなければならず、負担となります。

その2は、日々仕事の効率を上げて時間を確保することに苦心しているワーママにとって、非常にストレスフルなことです。働く母親たちは、家事に、育児に、仕事に時間をとられ、とにかく余裕がありません。そんなワーママにとって、空き時間の活用や、保護者同士の交流を目的とする面もあるPTA活動は、どうしても「時間の無駄」という印象が強くなります。

そして最大の問題は、その3の、「必ず」参加を求められる、というところ。

じつは、平日昼間の集まりだろうと、どんなにのんびりした活動であろうと、もし「やりたい人がやるもの」であれば、何の問題もないのです。
それを「必ず、みんな、来て下さい」と言ってしまうから、困る人がたくさん出てきてしまう……。

これさえなければ、本当はその1もその2もさして問題にならないのに。逆に言うと、その3を前提としているからこそ、その1やその2が問題になってしまうわけです。

ではこの「PTA活動に必ず来てね」という圧力は、どこから生じているのでしょうか?

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大塚玲子
編集者、ライター。主なテーマは「PTA」と「いろんな形の家族」。各地で講演、テレビ・ラジオ出演多数。PTAでは学年総務部長。 シングル母。著書『PTAがやっぱりコワイ人のための本』『PTAをけっこうラクにたのしくする本』『オトナ婚です、わたしたち』。 http://ohjimsho.com/