【前編】「やりたい仕事なら怒られるのは仕方ない。大切なのはいかに“喜び”を見出すか」・大根仁(映像ディレクター)

失敗ヒーロー!

2018/04/10
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“怒られ上手”だから失敗を失敗だと思わない

――大根さんの下積み時代で思い出深い失敗って何かありますか?

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大根:うーん、全部が失敗だったし、全部が苦労といえば苦労だったからなぁ。でも、数限りない失敗をしながら、それを失敗とも思っていない図々しさが僕にはあったのかなと思います。けっこう怒られていたんですけど、怒られ上手でもあるから響かないんですよ(笑)。

――怒られ上手って何ですか!?

大根:怒られ方を知っているっていうか。怒ってる方だって別に本気で怒ってるわけじゃないんですよね。立場上怒らなきゃいけないから怒ってるわけで。怒るプレイと怒られるプレイで成り立っているっていうか。映像の現場だと、何かトラブルが起きたときは下の人間が背負わなければいけないんですよ。役者やミュージシャンの現場入りが遅れていると、監督にADが怒鳴られる。自分が悪いわけじゃないけど、まぁ、とりあえず謝っておくか、みたいな感じです(笑)。あとは、怒られてるときに目をそらしちゃいけない。真剣に怒られてるフリをする。それがコツです。

――先ほど、「怒られるプレイ」ってお話がありましたけど、仕事をしていて上司に叱られて辛くなることってありますよね。そのときに、これも「プレイ」なんだって思えば楽になれるかもしれませんね。

大根:そうですね。その仕事がやりたいことなら、我慢も時には必要だと思います。仕事なんだから怒られることも仕方ない。そのなかで、いかに、仕事に喜びを見出すかこそが大事なんだと思いますよ。

――大根さんの作品を見ていると90年代のカルチャーに影響を受けているのを感じます。そんなに忙しくて、インプットしている暇はあったんですか?

大根:家に帰ることはほとんどありませんでしたけど、その分遊んではいたのでインプットはしていました。クラブやライブにもよく行っていましたし。六本木や西麻布とか、先輩に連れられて遊びに行っていました。働きながらカルチャーを吸収する時間はなんとなく調整できていたと思います。逆にいえば、そうじゃないと、やっていられなかったんでしょうね。

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後編では…

失敗ヒーロー!』後編では、大根仁さんが影響を受けた方や、大ヒット作『モテキ』をはじめ数々の作品を世に送り出してきた大根流仕事術について語っていただきます。独特の空気感を纏う大根さんの素顔に更に迫ります。

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