【前編】謝ることが、最初の一歩。爆笑問題の失敗から学ぶ・太田光代

失敗ヒーロー!

2018/03/06
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最初のマネジメントは「謝る」こと

――27歳という若さで会社を立ち上げられますが、その時にためらいはなかったんですか?

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太田:ためらっている場合じゃなかったんです。太田光が「大失敗」をしまして。わがまますぎたんですよね。プロダクションの一押しタレントだったのに、仕事を全部蹴ったんです。好きな仕事だけやる。嫌な仕事はやらない。芸能界の仕組みをわかっていなかったんでしょう。ある日突然、所属プロダクションまで辞めちゃう。その後の3、4年は路頭に迷いました。そこで初めて、彼らもいろんなことを学んで、まずはフリーの芸人として再始動するんです。『NHK新人演芸大賞』で大賞をもらって、テレビ朝日の『GAHAHAキング 爆笑王決定戦』で10週連続で勝ち抜いて初代王者になって、名を上げていきました。そうして「やり直そうか」って気持ちが芽生えてきたんです。その時に、私が「どこか行かなきゃいけないところがあるんじゃないの?」と声をかけました。不義理をした前の会社に謝りに行こうよ、って。

――光代さんの最初のマネジメントの仕事が謝りに行くことだったというのは驚きです。

太田:私と爆笑問題の3人で謝りに行った時、先方はどうやら誰か大物プロデューサーを連れて、その人を盾に謝りに来ると思ってたらしいんです。その人の顔を借りて謝るんじゃないかって。でも、そんなこと考えてもいなかった。そこで会社は、誰も連れずに自分たちだけで謝りに来た「潔さ」を認めてくれたんですね。仕事をしていると謝らなければならない場面はたくさんありますが、その時に誰か偉い人を連れて行ってはダメ。自分自身で誠心誠意、謝ることが大事なんです。そのことを、爆笑問題の失敗から学びました。

――爆笑問題のお二人は「謝る」ことで、芸能界にカムバックできたんですね。

太田:でも、そこで太田光がまた変なことを言い出すんです。「俺は前の会社に戻らない」って。「この期に及んでまだわがまま言うのか。年齢的にも、売れるまでに時間がないよ」と、私も説得しました。でも、彼は「時間がないことが問題なんだ。会社が裏切った人間をもう一度信用できるようになるまで時間がかかるんじゃないか」と言うんです。売れたらまた調子に乗って出て行くんじゃないかって思われてるだろう、と。それを説得している時間はない。彼はそう言うわけです。

――そこで光代さんが会社を起こしてマネジメントをする決意に至ったわけですか?

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太田:彼らの周りには私しかいなかったんですよ。だから「仕方ないから私がやります」っていう、そんな感覚でした。でも、太田はそんな私を見て「大変だと思うよ」って、まるで他人事みたいに言うんですよ。田中は田中で「やってくれるなら助かるけどさぁ」って。「誰のせいでこんなことに……」って感じですよね(笑)。


後編では…

失敗ヒーロー!』第12回目の後編では、短所が長所に転じた結果、社長という仕事が天職だと感じた太田光代さんの経営哲学、そして、数々のタレントをマネジメントする手腕について語っていただきます。

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