2015/12/16 公開

長すぎて読み飛ばされて終わり。人事担当者の自己満状態な企業研修eラーニング

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近年、多くの企業で社員研修の一環として取り入れられている「eラーニング」。
新入社員から中堅・ベテランなどあらゆる社員を対象に、「ビジネスマナー」「ヒューマンスキル」といった基礎的なものから、「セキュリティ」などの社員として守らねばならない規則など、さまざまなテーマでeラーニングが用意されています。

eラーニングのイメージは、「いつでもできる」「自宅でも学習できる」「研修に出向く必要がない」など、従来の講義型研修に比べてメリットがたくさんあり、最近ではクラウド化も進んでますます便利になってきています。

が、しかし。

なぜか人事部がeラーニングを導入すると、社員からは喜びの声どころか不評の嵐。

費用をかけて、時間をかけて、コンテンツも苦労して作ってまで導入した人事担当者には申し訳ないのですが、それって意味あったの?と正直思ってしまいます。

残業してやらなきゃダメですか?
労働時間なのかどうなのか不明瞭なeラーニング受講

企業の体制次第ではありますが、たいていの企業ではeラーニング受講も「労働時間」としてみなされています。
しかし、実際の現場ではそうではないようです。
日中にやっていると「あいつヒマなのか?」と思われるのがイヤで、結局、昼休み中にやったり、残業や休日出勤をしてまでやるハメに。

「これなら研修室に行って受講していたほうがよっぽどいい!」

正直、こう思っている社員も多いはずです。
おかしいですね。
人事担当者としては、「忙しい時期に研修に呼び出される」という不満を解決するためにeラーニングを導入したはずなのに。

何時間も続く長いだけのeラーニング。社員にとっては単なる拷問

せっかく貴重な時間を費やしているのに、「長いだけ」「内容が薄い」と言われてしまうこともしばしば。エンドレスで続くeラーニングは、忙しい社員にとっては単なる拷問。自宅でやる人は、適当に読み飛ばしてしまったり、TVを見ながらやったり。
結局、「受講した」という形だけが残るだけで、身につかないんですよね。

いまどきWindowsしか対応していないとか、不便すぎ!
学習を開始するまで苦労するシステムが社員の拒否反応を生む

eラーニングは本来、「便利」なもののはずです。
ですが、会社で導入した途端に、社員にとっては「不便」なものと認識されてしまうようです。
それはなぜか?

「eラーニングを開始するまでに申請が必要など、時間がかかりすぎ」
「専用のソフトを入れなくちゃいけない」
「社内システムでしか学習できない」
「自宅でできるけど、環境が限られている」

学習を開始するまでが複雑すぎて、始める前からすでにモチベーションが下がっている社員も少なくないはず。
人事担当者としては、「eラーニングもできて、人事評価もできて、なんて便利!」と高度なeラーニング管理システムを導入しても、社員側のユーザビリティを考慮してあげないと、単なる「人事担当者の自己満eラーニング」になりかねません。

ポイントは「人事担当者の自己満足」ではなく「社員のためになっているか?」

では、どうすればいいのでしょうか?

実は、eラーニングに拒否反応を示しつつも、こんな声もあるのです。

社員はeラーニングの内容が仕事に役立ちそう、自分のためになりそう、と気づけば、積極的に学習するようになります。

実際に、eラーニング研修を上手く活用している企業では、義務的に学習させるeラーニングだけではなく、資格取得向けのコンテンツも用意して、社員が自主的にeラーニングを活用できるように工夫をしているようです。
また、義務的な内容でも、細かく要素を分けて短時間で学習できるようにしたり、ゲーム的な要素を取り入れて社員を飽きさせないようにするなど、努力を重ねています。

大切なのは「社員のためになっているか?」。ここがポイントです。

eラーニングを導入している人事担当者も、これから導入しようと考えている人事担当者も、これらの声を参考に、ぜひ「社員のためのeラーニング」を企画してみてください。

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マネたま編集部
「現場視点から考えると、マネジメントがもっとオモシロクなる」をコンセプトに、マネジメントに関する情報を発信していきます。