まさか、人前で怒ってませんよね? 心理学者が指南する「怒り方」のススメ | ページ 3 / 4 | マネたま

まさか、人前で怒ってませんよね? 心理学者が指南する「怒り方」のススメ

今日から役立つマネジメントメソッド 第三回

2017/04/10
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3.叱るのではなく、「教える」

部下を叱るときに忘れてはならないのが、「いけない」ということではなく、「どうすればよいのか」を教えることなのです。
 
「そういうやり方はダメだ!」
 
ではなく、
 
「もっと、こうしてみるとうまくいくんじゃないかな」
 
というアドバイスだけをするのです。ここがダメ、あれがダメと、叱ってばかりでは、部下はどうしてよいのかわかりません。具体的に、どこをどのように改善すればよいのかのアドバイスがもらえなければ、ただ心理的に委縮してしまうだけでしょう。
 
叱る必要はありません。
 
ただ具体的なアドバイスをするだけにしましょう。

悪い点の指摘などは不要。悪い点など、本人は一番よくわかっているはずですし、そんなことを指摘されても次につながりませんので、無意味なのです。大切なのは、次につながる具体的なアドバイス。それをするだけで十分なのです。
 
今回のコラムは、“正しい怒り方”をお教えするものですが、本当のことをいうと、怒ってはいけないのです。ただアドバイスをするだけ、という点に注意してください。 
 
けれども、ここでひとつ気をつけておきたいポイントがあります。それは、他人にアドバイスをするとき、なぜか“ムチャクチャな要求をしがち”という問題があるのです。
 
これはイスラエルにあるテルアビブ大学のシャイ・ダンジガーが指摘していることなのですが、アドバイスをするマネジャーや上司は、当事者ではないので、とてもできそうもないアドバイスをしたり、理想的すぎるアドバイスをしがちなのです。
 
現実離れしたようなアドバイスになりがち、ということに気をつけてください。部下にアドバイスをするときには、「実行可能性」についても考慮しましょう。そうしないと、とても不可能なアドバイスをすることになってしまいます。
 
アドバイスをするときには、「たしかに、それが理想だけどさ。そんなことって、現実にはとても不可能じゃないか!」と部下に思われてしまうようなアドバイスになっているのではないか、と自問自答してみましょう。
 
「今の10倍の努力をすれば、うまくいくよ」などと言われても、現実にはそんなこともできませんよね。当たり前のことなのですが、アドバイスをする人は、往々にして、そういう実行可能性に気づかないことが多いので注意しましょう。

部下の気持ちになって、その本人ができる範囲のことしかアドバイスしてはいけません。本人の能力を超えるようなアドバイスは、アドバイスでも何でもありませんので、気をつけてください。

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内藤誼人
心理学者。有限会社アンギルド代表。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。ビジネス心理学の第一人者として、実践的な心理学の応用に力を注いでいる。自然を愛するナチュラリスト。どんな女性にもやさしいラディカル・フェミニスト
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