2017/03/13 公開

すべて“他人事”に考えよう! 科学的に証明された不安マネジメント法4選

今日から役立つマネジメントメソッド 第二回

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1.“まるで他人事”のように考える

心理的に動揺したり、不安や緊張をあまり感じなくなるための便利な方法があります。「自分のこと」として考えるのではなく、まるで「他人事」であるかのように考えればよいのです。他ならぬ自分自身のことだと思うから、感情が動揺してしまうのです。他人事だと思えば、これっぽっちも気になりません。
 
たとえば、明日までに終わらせなければならない仕事がどうしても終わりそうにないとしましょう。こんなとき、たいていの人は、
 
「どうしよう、どうしよう、絶対に終わんないよ。これじゃ取引先の担当者にも怒られちゃうよ!」
 
などと頭の中で考えてしまうので、ますます混乱してしまうのです。そうではなく、まったく無関係な第三者にでもなったつもりで考えましょう。

「○○さん(自分の名前)は、どうも困った状況にいるようですね。さてさて、どうしたらこの局面を上手に切り抜けることができるのでしょうか」

といった考え方をしてみるのです。できるだけ自分を突き放して、他人になりきるのがポイントです。

イライラしたときも同様です。「まったく、ムカつくよな」ではなく、「どうも○○さん(自分の名前)は、怒っているようですね」と他人事のように考えてみましょう。こういう思考法をとれば、自分を冷静に、客観的に見つめることができるようになり、感情も落ち着いてくるのです。どうでもいい他人事のように思えるからです。
 
このテクニックは、ミシガン大学のエイザン・クロスという心理学者によって提唱されているものです。クロスによると、他人事のように考えて、自分自身に向かって他人が話しかけているように自己会話をするようにすると、気分は落ち着いてくるのだそうです。
 
「どうして私は、こんなに不安なんだろう?」
 
ではなく、

「どうして○○(自分の名前)は、こんなに不安を感じているのだろう?」

と、「私」ではなく、「○○」(自分の名前)を使って思考するのがコツです。自分のことを、客観的に見つめていると、感情的になったりすることを抑制することができます。このテクニックは、プレゼンを控えて不安や緊張を感じていたり、人とケンカをして感情的になっているときにも、役に立つでしょう。
 
パニック状態になりそうなときには、他人事のように自分を見つめてください。「おやおや、どうやらお困りのようですね、○○さん」と自分に向かって静かに話しかけてください。そうすれば気分もすぐに落ち着いてきますよ。

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内藤誼人
心理学者。有限会社アンギルド代表。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。ビジネス心理学の第一人者として、実践的な心理学の応用に力を注いでいる。自然を愛するナチュラリスト。どんな女性にもやさしいラディカル・フェミニスト
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