クロサカタツヤの「インターネットの歩き方2017」

思い出す言葉

2017/02/02
Pocket

kurosaka-tastuya-1-6

2017年、インターネットをどう使っていけばいいのか

――こういう時代において、ユーザーはどういうことを大事にしていく必要があるのでしょうか? 

クロサカ そうですね、「変わることを尊重する」でしょうか。例えば、誰しも子どもが産まれたら「一番大事なのは子どもだ」ってなるわけです。でも、生まれる前はこの世に存在しなかったものですから、その時点では大事だと思いようがない。「将来子どもができたら大切にする」は仮定の話です。でも、いざ目の前に出てきたら、否応なしに大事にせざるを得ない。自分にとって大切なものは、移り変わります。

人は、変わっていいんです。変わることを楽しまないといけない。楽しめない人は、子どもを持っても苦しい。そういう親御さんも、いっぱいいます。現実問題、子どもと向かい合えば100パーセント楽しいことだけじゃないですよね。でも、いずれいい思い出になるかもしれない。

そうやって少しずつ変わっていき、親子の関係が徐々に希薄になることが自然です。極端な話、ここに私の母が隣にいてインタビューに対してあれこれ口出ししたら、おかしいでしょう(笑)。親として思うのは、「この子は自分から離れたな、1人でも生きていくな」と思えるから、親は子供より先に死んでいけるんです。

――今の話を聞いても、実感できない人はいると思います。今後どうしていけばよいか、クロサカさんからアドバイスするとしたらどういうことになりますか? 

クロサカ 強いて言えば「行ける所まで行ってみたら?」ですね。顔を無理やりこちら側に向けさせて、「オレの話を聞け!」って言っても誰も聞かないでしょう。ただ、われわれも親父の説教を「なんだ、うっせーな」みたい経験をしてきたわけです。あとになって「ああ、あの人の言ったことはこういう意味があったのか」という経験もしてきていると思います。

僕らはあんまり極端に突き放してはいけない。今申し上げたようなことをできるだけ伝わるように言い続けなければいけない。だからこの記事も、もしちょっとでも気に召すところがあったら、1文字でも2文字でも覚えてもらったら嬉しいですね。それが、Pay it forwardです。時間は、前に前に行く。遡ることはない。そうやって、未来に何かをパスしていけたらと思います。

<了>

マネたまご マネたまをフォローすれば最新記事をお届けします!
運営会社 | Copyright © kaonavi, inc. All Rights Reserved.