2017/03/14 公開

「人事の魅力は、会社全体に与える影響範囲が広いこと」リクルートライフスタイル・小林直樹

気になる会社の気になる人事 その3

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人事に求められるのは視野を広く持つこと。それから、特定の意見に流されないバランス感覚も大事だと思います

人事の分野でスペシャリティーを高めるという決意

――小林さんは約9年にも渡って人事を経験されていたとのことですが、就職活動中から人事になるビジョンを抱いていたのでしょうか。 

小林直樹(以下、小林) いえ、人事の仕事をするとは特に考えていなくて、大学のときにゼミでマーケティングを学んでいたこと、携帯電話販売のアルバイトを3年以上やっていたことから、なんとなくモノやサービスを広めるような仕事をするイメージを持ちながら就活をしていました 。ただ、あまり職種に強いこだわりはなく、社会人として成長できる経験ができそうな企業を探し、前職のメーカーへの入社を決めました。

――では、人事としてお仕事をされるきっかけとは? 

小林 前職の採用面接の際に、面接官の方から「人事は興味ある?」と聞かれて、「人事の具体的な仕事内容はよくわかりませんが、適性がありそうでしたら頑張ります!」というような返事をしたところ、人事に配属されました(笑)。

――転職後も人事をやりたいと考えていらっしゃったのでしょうか。 

小林 そうですね。人事部に配属されてから約6年半が経ち、今後のキャリアを考えたときに、他の職種でゼロからというよりは、今までの経験を活かしてよりチャレンジングな経験を積むことが重要だと思いました。新卒から人事の仕事を長く続けている人は、比較的レアだと思いますので、それならばこの分野でスペシャリティーを高めてこうと。もちろん前職で仕事を続けるという選択肢もあったのですが、転職することで刺激を受け、視野も広げられるのではないかと考えました。

――人事として働くことのやりがいや醍醐味は、どういったところにあると思いますか。 

小林 人事の魅力は、会社全体に与える影響範囲が広いことだと思います。

直接的には売上をあげたりクライアントやカスタマーの手に届くサービスを生み出す役割ではないものの、経営ボードや各事業の戦略に合った採用・育成・評価・配置などの人事施策を構築・推進することができれば、会社で働く個人・組織に広く良い影響を与えることができ、それがサービスの向上やクライアントやカスタマーへの価値につながっていく、と考えています。

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小林直樹
大手精密機器メーカーに新卒入社し、人事部で新卒・中途採用、人材育成、人事諸制度、労務管理、労働組合対応等に携わる。2015年1月より現職の人事部で人材育成・研修をメインに担当。

――これまで人事の経験を着実に積まれていたからこそ思う人事の仕事に求められる要素とは何でしょうか。 

小林 視野を広く持つことでしょうか。ある事象に対して、影響範囲が会社全体なのか特定の人や組織なのか、一時的なことなのか今後も続くことなのか、事象を引き起こしている根本の原因は何か、といったことをできるだけ俯瞰して見ようとする方が、適切な対応につながると思うからです。

それから、物事を進める上で関係者の意見を調整しなければならないことが多いので、特定の意見に流されないバランス感覚も大事だと思います。

――異なる視点を切り替えながら仕事をしていくのは、様々な場面で大切だと言えそうです。 

小林 私自身もまだまだですが、考えたつもりではなく、深く考えを巡らせることで、根本にある課題に目を向けることができ、本質的な解決策に結びつくと思うので、大切ですね。

心がけているのは、「何かあったときにこの人に相談しよう」と思ってもらえるような振る舞い。

――リクルートライフスタイルの人事のお仕事は、どういったものなのでしょうか。 

小林 採用、育成、配置など、人・組織の側面から企業の戦略実現に貢献するのが人事の役割です。その中で、私は育成・研修の企画・運営や、担当する事業部門の人事全般のサポートに携わっています。

メインとなる育成・研修業務では、新たに組織長に任用された人たちや、年間600人を超える社員に対する入社後の研修など、広く携わっています。育成プログラムを見直しながら安定的に運営し、社員が必要なスキル・スタンスを早期に高められるよう支援しています。

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――入社された方のフォローを行う際、心がけていることはありますか。 

小林 プログラムを考える上では、入社した人たちが仕事をする中で、「どれぐらいのタイミングで、どんな困難に出会う可能性が高いのか」を定量・定性情報をもとに把握し、そのためにOJT、Off-JTにおいてどんな機会を提供することができるのかを考えるようにしています。入社したてのときには同期のつながりを強めるようなコンテンツを設けたり、入社後しばらくして良くも悪くも仕事に慣れてきたときに改めて自分自身のキャリアプランを見直してもらい、その際に上司や先輩から激励のメッセージが書かれた手紙をもらう仕立てにしたり、細かな修正も含めて様々な取り組みをしています。

研修の場に登場する人間としては、「何かあったときにこの人に相談しよう」と思ってもらえるような振る舞いを心がけていますね。研修の休憩中や、オフィスでたまたま会ったときなどに、ちょっとした会話をしたりすると、そのことがきっかけで相談してもらったり、業務における課題を聞けたりします。多くの人と接する機会があることは、自分にとってもメリットが大きいです。

――3000人の従業員が在籍しているともなれば、研修の実施も大変ではないでしょうか。 

小林 研修は数名程度のものから数百名規模のものまで様々ありますが、小規模の研修では学びが深まるようにグループの組み合わせなどを丁寧に設計したり、300人以上が集まるようなイベントであれば、受け入れ側の役割分担や当日の参加者の動線を混乱が起きないように注意するなど、それぞれ配慮すべきポイントを押さえるようにしています。

また、多くの研修が並行して行われ、全国の事業所から研修に参加する社員、研修会社、業務委託会社、各領域スタッフなど、関わる人も多いので、抜け漏れがないようタスク管理はしっかりするようにしています。

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