北野唯我/『転職の思考法』作者 自分で名乗り上げなければ、チャンスは100%巡ってこない

逆境ヒーロー!

2019/11/13
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真のリーダーは意見を求めている。笑顔で切り込むことが大切

――逆に、部下の立場から上司や目上の方へ意見を伝える際に、心がけるべきことはありますか?

北野:めっちゃ笑顔で失礼なこと言う方法でしょうか(笑)。偉くなればなるほど、周りに気を遣われて本当のことを言われる機会が少なくなりますよね。偽りの偉い人だと部下が生意気言ったら怒りますけど、真のリーダーなら本当に喜ぶし、求めていると思います。でも、さすがに真顔でズバッと言うのは誤解を与えかねないので、あくまでめっちゃ笑顔で伝えます(笑)。

――具体的にどんな風に?

北野:笑顔で爽やかに「それって違くないっすか!?」って言うと許されるし、好感を持たれることが多いです。上司より優位に立ちたいからではなく、本質的なリスペクトや愛情が伝われば、上司はきっと喜んで聞いてくれるはず。

誰も責任を取ろうとしない社会が、いくつもの悲しみを生む

――それでは、最後に今盛んに叫ばれている「働き方改革」についてお話をお伺いしたいのですが…。北野さんにとって「働き方改革」における課題とは?

北野:労働時間を短くする試みは正しいと思うのですが、そもそも働き方改革は、「生き方改革」だという話がある。10時間働いていたのを8時間にしても、生き方そのものが変わらなければ、空いた時間何すればいいのかわからないよ、と。ただ給料が減るだけになる可能性がある。わかりやすく言えば趣味を持つとかしないと、意味がないですよね。

――あまりそこまで意識できている人はいないかもしれませんよね。リモートワークの導入など、働き方の柔軟性についてはいかがでしょう?

北野:ちょうどこの間、台風15号の影響で鉄道各所が大変な人波でしたよね。これは冷静に考えたらおかしい。リーダーや経営者が「今日は午前休にしよう」とか「リモートでやろう」とか意思決定すべきだった。それがなかったのなら、やはりおかしい。みんな「こんなに並んでまで出社する意味があるの?」って思っていたはず。誰も意思決定しようとしない社会の縮図を見て悲しくなりました。

――誰も、何も言えなかったのかと疑問に思います。

北野:誰も責任を取ろうとしない証でしょう。リーダーがジャッジできない会社はノーバリューですよね。リーダー以外からも声が上がらず、「来なくていいよ」と言われるのを期待していたけど、アナウンスがないから出社する。個人一人ひとりを見るといい人なのに、会社という団体で括られた瞬間、「誰かがやってくれるだろう」と誰も責任を取ろうとしません。自ら考え意思決定をする「人間らしさ」がなくなってしまう。会社が勝手に決めてくれることはありません。「会社」というのは実質存在せず、中にいる「人」が意思決定をするだけです。こういう「集団意識による責任放棄」が、いくつもの悲しみを生んでいると思っていて。それを物語とビジネスの力で解決する。それが僕のミッションの一つだと思っています。

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