【後編】「40才を過ぎたら、後輩から学ぶ」・入江慎也(芸人)

逆境ヒーロー!

2018/12/27
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LINEでもメールでも、自分の温度を伝えていく

――気遣いもきっとたくさんされていますよね。

入江:芸人の先輩や部下の誕生日は必ずお祝いをしていますね。ご飯を食べたりプレゼントを渡したり。あとは先輩からもらったLINEやメールが5行なら、8行で返す気持ちで自分の温度を伝えたいですね。先輩が7行なのに2行で返す人もいるじゃないですか。別にいいんですけど、僕は引っ掛かるし、合わないなと思う。でも悪いことではないから別に注意はしません。かわいがっている後輩には、「こういう風に感じる先輩もいるぞ」とは伝えていますけど。後輩だとしても人を注意するのはパワーを使いますよね。大人になってから怒られるのは貴重だし、意外と凹みますし。

――言ってもらえる人ともらえない人、その違いはどこから出てくるんでしょうか?

入江:かわいがってもらうためには、隙を作ることも大事だと思います。ガードを下げるということです。イジリづらい人っているんですよ。太っていることを自分でネタにしたりしてガードを下げてくれたほうが、そこはイジっていいんだってなるじゃないですか。それは努力でなんとかなることも多いと思います。

だからみんなにイジられる先輩のほうがいいですよ。後輩のほうがこれから絶対上になってくるんですから。売れている後輩に使われたほうがいい。失礼な言い方かもしれませんが、出川(哲朗)さんはすごい素敵ですよね。相当な先輩ですけど。みんな出川さんをリスペクトしていますし。超カッコいいです。

――今、出川さんの名前が挙がりましたが、芸人としての理想の姿はありますか?

入江:諦めがあるんで、ないですね。今からネタを作ってキングオブコントに出るかっていったら違うし、ゴールデンの司会だとかそれは無理だと諦めているので、勝てるところを探そうという気持ちです。夢物語は恥ずかしくてもう言えないです。強いて言えば、芸人ではないですが、堀江(貴文)さんとか箕輪(厚介)さん、古市(憲寿)さんがいいなと思いますね。キャラが立っているけど、本業がまずしっかりしているじゃないですか。僕も芸人が本業だけど、社長として出ていくのがいいなと思います。

だから会社が大きくなったらなった分だけ、カラテカの入江として返ってくると信じています。ルミネtheよしもとを安いギャラで出て、そのまま運転手付きで打ち合わせとか行きたいですよね(笑)。「好きでこっちはやっているんだよ、お金じゃないんだよ」って言いたいです。

――芸人をずっと続けていきたいという想いはすごく伝わってきました。

入江:会社を経営しているとなおさら思います。やっぱり芸人をしているのが好きです。現場はもちろん、打ち合わせであっても楽しいですし。それに経営してみて初めてわかったことが、会社は出ていくお金も多いし、税金も高い。せっかく稼いだお金をなんでこんなに払わないといけないんだと思うことも多いです(笑)。

「40を超えたらみんな同期」

――40才を超えて、そういうものも受け入れられる男のスイッチの入り時というのがあるんでしょうか。

入江:うーん、でもまだ家族がいないですからね。結婚についてめちゃくちゃ考えてはいるんですが、リアルじゃないです。彼女も4年いないです。どうやって19時とかに帰るんだろうって思うんですよ。僕は0時過ぎないと帰らないですから。怖いんです。今家帰っていいのかな、やべーじゃんって思うんですよ。

――もったいないということですか?

入江:この間に何かできるんじゃないかと思っちゃう。21時に予定が終わったなら、誰かに電話して人に会いに行きますね。それこそ365日その精神です。金曜の夜が楽しみだとか本当に考えたことがないし、休みが欲しいと思ったこともない。心配症だから、旅行に行ったらすっごい荷物が多いタイプ。めっちゃ毎日肩凝りますし、すごい疲れていますよ(笑)。それでも後輩と飲んだりして楽しいことがあると全部なくなりますけどね。…この話、家族を持ったら恥ずかしいかもしれないですね(笑)。

――すごいマイホーム人間になったりするパターンがありますよね(笑)。最後に、読者のみなさんにメッセージをいただきたいです。

入江:小さなことだとしても目標はやっぱり持ったほうがいいと思います。「達成したら焼肉食べに行こうぜ」とか。ただただやるより、楽しんで達成感を味わっていくのが大事だと思いますね。

あとはもう40才にもなると後輩に学ぶことが多いんですよ。東野(幸治)さんから「40超えたらみんな同期や」って言われたんです。「後輩からしか教わることはないと思う」って言われて。しっくりきたんですよね。もう僕ら世代は下に教えてやるのではなく、下から教えてもらっているんです。僕と付き合ってくださる社長さんもよく「入江くんに遊んでもらっている」と言っていますが、そのスタンスで自分もいたいですね。

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