マウンティングには「愛」で対処せよ! 職場で起こりがちなマウンティングについて犬山紙子さんに聞きました

「働く」を考える。

2018/05/16
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若い女の子へのマウンティングに要注意!

――では、異性間の場合はどんなマウンティングがありますか?

若い女の子はおじさんにマウンティングされやすいということがありますね。おじさんの若い女の子への「上から目線」がマウンティングに変わるときがあるんです。

――といいますと?

それまで自分よりも下だと思っていた若い女の子にしっかりした意見をはっきり言われたり、「こいつ仕事できるな」とか「俺より稼いでるな」と思ったりした瞬間に、マウンティングが始まるんですよ。
社長をやっていて稼いでいる20代前半くらいの女の子がおじさんに「そんなやり方してたら潰れるよ」みたいなクソなアドバイスで、マウンティングを仕掛けられている様子をTwitterでよく見かけますね。私はこれを「クソバイス」と呼んでいます。嫉妬が生まれた瞬間に猛烈なマウンティングが始まるっていうのは、マウンティングにおける王道ですね。

――(笑)。

若いからと自分より下に見ていた相手が、自分より上になったと感じた瞬間、豹変するんですよね。私も、「教えてあげる」という体(てい)で接してくる男性たちがたくさんいました。「テレビでは、もっと毒吐かなきゃ」とか(笑)。

――あはは(笑)。

実際にテレビに出ている先輩のアドバイスだったら本当にありがたいんですけど、素人に上から目線でアドバイスされているわけですからね。
アイドルだってプロなのに、同じようなことをたくさんされていると想像すると「大変だな」と思います。

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――異性間のマウンティングの根底には、性差別的なものがあるように感じられます。

ある種の男の人には「若い女の子は、俺より下じゃなきゃいけない」という意識があるんだと思います。「年下だろうが、男だろうが女だろうが、すごいやつはすごい」っていうフラットな感覚を持っている男性は、年齢や性差にもとづいたマウンティングは絶対にしませんから。

――反対に、女性から男性へのマウンティングもあるのでしょうか?

女性から男性へのマウンティングやクソバイスも結構ありますよ。「そんな格好してたらモテないよ。もっと女ウケのいい格好しないと」とか「男だったら自分から狩りに行かないと」みたいな(笑)。これも性差別ですよね。「しっかり稼いで養わなきゃ」とか、「男なのに泣くの?」なんかも、「男性はこうあるべき」という特定の価値観を一方的に押し付ける発言だと思います。

マウンティングは身近な人への「コンプレックス」から始まる

――人がマウンティングしてしまう要因は何だと思われますか?

一番はコンプレックスだと思います。たとえば、叶姉妹にマウンティングする人ってほとんどいないですよね。マウンティングは、手の届きそうな人が、自分の持っていないものを持っている場合にやりがちなんです。特に、「自分も努力したら、ああなれたかもしれない」という後悔を持っていたり、自分に自信がなかったりする人がしてしまう。

つまりマウンティングは、マウンティングをすることによって自分のプライドや自信を保とうとする行為でもあります。だからマウンティングって、基本的にマウンティングを「する人」側に問題があると思うんです。

――では逆に、マウンティングしない人とは、どういう人なんでしょう?

他人を攻撃しようという気持ちがない人ですよね。でも、コンプレックスをまったく持っていない人はいないはずなので、そういう人たちは自分の心を満たすために努力しているのかもしれません。マウンティングする人って、自分が努力していないことの言い訳として周りを攻撃するようなところもあるので。
それから、自分の価値観をしっかり持って生きている人は、そもそも人と自分をあまり比べない。だから、マウンティングもしないのだと思います。

マウンティングへの予防法は、愛。でもマウンティングモンスターからは逃げていい

――ついマウンティングしてしまった場合は、どうリカバリーしたらいいですか?

マウンティングしてしまった相手にしっかり謝罪して、ちゃんと愛情を伝えることが大事だと思います。「あなたのことを好きだし、尊敬しています」ということを示す。これはマウンティングと真逆の行為なので、状況を良い方向に持っていくには良い方法だと思います。

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――なるほど。逆に、マウンティングされないために注意することは?

それも好意を示すことが有効だと思いますね。人ってストレートに好意を示してくる相手に、マウンティングをしようって気にならないと思うんです。私の知り合いの女性に毎回メッセージで、「ラブ」って送ってくる人がいるんですけど、その人にマウンティングしようとは思わないですからね。

――愛と尊敬の気持ちがマウンティングを予防するという。なんだか良い話になりましたね(笑)。

そうですね。ただ、それが通用しない本物の「マウンティングモンスター」も存在します。純粋に悪意だけを持った人となると、話は別。そういう人には、注意したほうがいいですね。自分への自信のなさが膨れ上がって、周囲を過剰に攻撃して回るような根深いものを持っている人が身近にいる場合は、とにかく逃げちゃっていいと思います。もし、職場や親戚など、どうしても逃げられない環境にいるのなら、理解してくれる仲間をつくること。仲間がいれば、嫌な人がいても「またこんなことやられちゃったよ」みたいな笑い話にして、なんとかやっていけることもありますし。悩んだらぜひ、人に頼ってくださいね。

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