【エース級が卒業しても大丈夫!】LIG岩上貴洋が語る、これからのライフ・イズ・グッドな人材戦略

2016/05/09
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今回の編集者の離脱のように、制作側が一気に抜けたことが2年前にもあった。

―ちなみに、御社の育成ってどのような形式をとっているのですか?

岩上:どこもそうかもしれないですが、半期ごとに1人1人のミッションをフィードバックして設定します。そこに対して彼ら彼女らがどうなりたいのか、という点と会社としてどんなポジションが空いていて、将来的にその人にどういうものを求めているのかを伝えるようにしています。

メンバーが抜けるのは寂しいですが、その分ポジションがあくので、既存メンバーにとってチャンスがあるよ、と提示することができます。

―以前にも今回のケースのように、人が抜けたことがあったのですか?

岩上:そうなんです。2年前には制作側のプレイヤーだった人たちがごそっと抜けたんですよ。なので、制作側はこの2年で立て直しました。今は安定していて、今度はメディア側を立て直している最中になります。

組織は1度壊れてもまたつくって、壊れて、つくって……とスクラップ&ビルドし続けないといけない。壊れることを怖がっちゃうとこれ以上成長していかない組織になってしまうので。

組織が壊れることを恐れずに、挑戦できるのも、それを補えるようなキャッシュポイントを別で確保していることが必要です。バランスですね。

―(笑)。ちなみに制作側が抜けてしまった理由、聞いてもいいですか?

岩上:大丈夫です。辞めたメンバーたちはちょうどLIGが30人 くらいの組織のときに集まってきたメンバー達で。その頃はとにかく「いいモノをつくろう!」というのが会社の流れで、良いものをつくって海外のデザイン賞を複数とっていた時期だったんです。

ただ、「いいモノをつくりたい」とモチベーションを高くして規模が大きくなっていく過程で、組織的にこれ以上、人が増えるといいものをつくるだけじゃまずいというフェーズにきて。数字とクオリティのバランスをしっかり見ないと、会社として大きくならないし健全な状態にならない。そのため、継続するための数字を重要視していた時期がありました。その時期に、良いものをつくりたいというメンバーが複数人ぬけてしまいました。

「数字ではなく、クオリティだ!」という感じだったのだと思います。

でも、間違いなく、クオリティと数字は相反するものではなくて、一緒に考えるべきものです。両方を突き詰めていくことができないと、クオリティが高くても還元できる組織にならないし、最悪継続すら危うい。基盤をつくり競争力を保つうえでも両方が大切です。そういう組織的な考え方が合致しなくなって、4~5年働いていたメンバーが一気に辞めたので、2年前はめちゃめちゃきつかったですね。

ただ、2015年に採用を強化した結果、筋肉質な組織へと変貌を遂げつつあります。来年・再来年はもっともっと強い組織になりますよ、楽しみにしていてください。

優秀なメンバーが抜けると、誰かがめちゃくちゃ伸びる。成長を妨げる存在になってはいけない。

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ー組織をつくるときに意識されていることはありますか?

岩上:事業立ち上げのときって、数字やバランスよりも突破力が重要で、パーソナリティで突破する場合もあると思います。スキルとか発信力とか、突破力があるメンバーを何人か集めて軌道に乗せます。一方で、ある程度立ち上がり、組織化するときは仕組み化が得意なメンバーが重要になります。

いつまでも突破力がある人がいないと回らない属人的な状態にしてしまうと、組織的に強くはありません。立ち上げた後のフェーズは、何かに依存しないで回るようになる状態にして、突破力のあるメンバーとまた次の挑戦をする。その繰り返しが大切なのだと思っています。

―常に組織は構成する人員を考え続けなければいけないんですね。

岩上:もちろん、ずっと同じメンバーでずっと続けていければいいなと思うんですけど、組織やサービスの今後を考えるとメンバーが抜ける想定もしなくてはいけないので。

ただ、優秀なメンバーが抜けると誰かがめちゃくちゃ伸びるんですよね。僕も含めて、経営陣も自分が成長のふたをしていると思うなら、引くなり譲って任せるするべきだと思っています。伸びる子は伸びるんで。

―話を伺っていて、任せることがLIGのマネジメントの基本なのかなって感じました。

岩上:経営陣も、得意な領域もあれば苦手な領域もあり、任せないと上手くピースがはまらないという理由もあります。ピースがはまるように組織をつくっていければいいのかなと思います。

辞めた社員とは、今も繋がっている。誰よりも信頼できる、心強い”LIGの輪”が広がるんです。

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―最後に。LIGが見据える、これからについてお聞かせください。

岩上:LIGって「Life is Good」の略で、人々のLifeを良くすることが僕たちのミッションです。70億人世界中にいる人たちの100年分の人生において、何かしらいい方向に向かわせられるような組織体でいたいなと思っています。

実際、自分たちがつくったものでクライアントが喜んでくれて、クライアントが出したキャンペーンやサービスを見に来てくれた人が喜んでくれて、自分たちが関わることで世の中がよくなるきっかけをつくれればいいなって。

Web制作やメディアやゲストハウスなど、今は限られた展開しか出来ていませんが、今後も色々と挑戦したいと思っています。それはレストランでもいいし、地域活性でもいいし、手段は何でもいいんです。

新しいものを作り出す、既存のものではないモノ・コトにチャレンジし続ける組織体でいることを大切にすれば、Life is Goodは達成できると思っています。

―人材戦略の部分ではいかがでしょうか。

岩上:辞めていくことに対して、ポジティブな面もあります。今まで辞めていったメンバーたちはフリーランスや他の組織に属していたりするんですけど、その会社からプロジェクトを一緒にやらないかって声がかかったりもしますし。LIGのリソースがパツパツになったときにフリーランスになったメンバーたちが手伝ってくれたりするんですよ。

誰よりも信頼できるのですごく助かるし、こうやってLIGの輪が広がっていくと考えれば悪いことだけではないと思っています。

ーこれからそういうケース、増えそうですね!

岩上:競合に行ったメンバーもそうですね。フリーランスで活躍しているメンバーもいれば会社を立ち上げているメンバーもいますし。

あと、出戻り社員も歓迎ですね。以前より成長して戻っているので。

辞めたメンバーの多くは良い別れ方しているので。良い別れ方していたらそのうちどっかでまた一緒に仕事をするのでいいかなって考えています。

ーまさにLIGの良い輪が広がっていく感じですね。

岩上:そうですね。まあ、仲間が辞めていくことは、さみしくつらいことは間違いないですけどね(笑)。

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