インターン生って意味ある?給料・内定を出してでもベンチャー企業が採用するべき理由とは?

2015/09/18
Pocket

夏休みに佳境を迎えたインターンシップ。急成長を狙うベンチャー企業なら、事業にドライブをかけるためにインターン生を活用したいと考える組織も多いのではないでしょうか。実際にインターン生を戦力として、非連続的な成長、つまり飛躍的な伸びを画策する企業もあるようです。

とはいえ、アマチュアであるインターン生を雇うことにそんなメリットがあるのか、どのように優秀な人材を雇うのか、実のところ費用対効果ってどうなの?、内定を視野に入れるべき?と様々悩むこともあるでしょう。今回はベンチャー企業の人事担当Aさんにお話を伺いました。

有給インターン生を活用するベンチャー企業の特徴とは??

ベンチャーキャピタル

学生といえども優秀なインターンは戦力になる。この一点から発展途上であるベンチャー企業はインターン生を積極的に採用しますが、そうした諸企業もいくつかのステージに分かれます。

一段階目としては、立ち上げたばかりの企業。社長が一人で回しているような会社はフィーを提供できないために応募者の候補も多くはありません。あるいは、新卒採用を採るまでには至らないけれど、選りすぐりを集めたいという場合。こうした企業は書類審査の段階で、応募者にタスクを要求することが多いようです。

今回お話を聞いたベンチャー企業は、この丁度真ん中の段階。学生から人気の企画職を要する会社であり且つ有給ということで応募者の数も多く、面接を通して様々なバックグラウンドを持った学生が集まっています。実際に、メンバーの半数以上を占めるインターンの存在が会社の一翼を担っているよう。彼らのノウハウを伺ってみましょう。

なぜ、インターン生を雇用することがメリットなのか??

では、インターン生を組織に招きいれることは、なぜメリットにつながるのでしょうか。

とにかく貪欲に成長し、会社に良いサイクルが返ってくる!

「インターン生はとにかく伸びしろがあります。」というのがまず一つ重要なポイント。そもそも、前提として学生の頃から長期インターンに応募するような人は意識が高いという前提条件がそろっています。加えて、その企業が提供できる仕事と学生の「やりたいこと」がマッチしていた場合、彼らは驚くほどの成長をみせるといいます。

よってインターンを上手に活用するためには、「学生にも裁量を任せる」という指針が基本となるそう。「やってみたい分野で、会社の利益になるような仕事を任せる。それが楽しいと実力が足りなくても成長する。結果、組織全体がドライブします。」

単純な仕組みですが、お話を伺ったAさんが一番重きを置くポイントでした。

実は正社員よりもデメリットが少ない!?

インターン 素直

「実は、インターン生の採用は社員のそれよりもリスクが少ないですね。」

採用担当の方曰く、学生は素直で我が強くないということが大きな特長です。他方、中途採用を目指してくるような社員は、前の会社の風習やメソッドからなかなか抜け出せないことが多いよう。

素直さに欠ければ成長も期待できない上、組織の雰囲気にも悪い影響を与えます。

「スタートアップのような固まりきらない組織では自己顕示欲の強い人間の存在が致命傷にもなりかねません。合わないからといって明日辞めてねとも言えない。」一方でキャリアという意味では白紙ですが、その分いくらでも染めることができるという点がインターン生の大きなメリットです。

どんな学生が戦力になる!?採用する時のポイントはwillとwith!

インタビュイーの勤める企業は、100人のうち数人の割合で採用を決めるといいます。実際に優秀な学生が多く在籍していますが、重視するのはやはりその学生の目的と素直さ

「面接ではやはりその子が何をしたいか、会社の事業と重なっているかということを重視します。いわゆるwillの部分ですね。学歴は確認するけれど、採用にはあまり関係ないです。」一見学生本位の採用基準にも思えますが、willがマッチすることはゆくゆく会社へ利益をもたらします。

あるいは、その子と一緒に働きたいかという「with」の要素も重要とのこと。「素直であって扱いずらくない、気遣いができる子、一緒に働いて楽しそうな子という目線を持って面接します。」「一つの目安として、出したコップを帰り際に前に差し出す子はとりあえず採用しているようにしていますね。」という話も出ました。

その学生の素の状態を見極めるために、圧迫は厳禁です。むしろ緊張を和らげるということを意識しなければならないとAさんは強調しています。

ズバリ有給で雇う費用対効果ってどうなの??

費用対効果

今回お話を伺った企業は時給1000円の報酬を提供しているようですが、結論から言うと費用対効果は高いといいます。

「まず社員の場合、福利厚生などを含めると基本給の1.7倍の人件費を会社が負担しなければならないと決まっていますよね。月給が20万なら、実際のコストは34万円です。それに比べ、インターン生が同じ日数入ったとしても人件費は2分の1。とはいえ、残念ながら社員がインターンの2倍のスピード・質のアウトプットができるというわけではありません。」

「また、こちら側が圧倒的なインプットを与えられるならまだしも、戦力として仕事をしてもらっている以上報酬を払うのが自然ですね。」とのことでした。インターン生のコスパは高いようです。

しかし、職種は選びます!

「新卒やインターンはなんせ手がかかる」ということで足踏みをする企業は多いでしょう。Aさんの勤める企業は、学生に社員が付いて企画のディレクションを行っていますが職種によっては難しいこともあると思われます。

とりわけ大前提として多くの経験や知識、スキルが必要な事業の場合、実務能力で足りないことが多いインターンを戦力として取り込んでいくのは至難の業です。そういった業種の場合はむしろサポート役のアルバイトと割り切って人を採用した方が良いのではないでしょうか。

インターンから内定を出すと離職率が少ない!?

「ずばりインターン生から内定を出すつもりはありますか?」という質問をぶつけたところ、「今のインターンには全員に入って欲しい」という答えが返ってきました。

まず、会社のノウハウやナレッジの共有や教育の時間が大幅に軽減できるということが一つの理由。そして、それ以上に会社のビジョンや現状を深く知った上で内部から入りたいと希望して来た人は、離職率が少ないという傾向もあります。

新卒採用の場合、会社も応募者もお互いを装えるもの。入社後に「やっぱり違った」というミスマッチを防ぐという意味で、インターンからの採用は有効といえるでしょう。

インターン生だからといって範囲を狭めたら、会社の成長は終わる!

インターン まとめ

Aさんの勤める企業は「良い意味でインターン生をインターン生としてみない」というベースに学生を雇っているよう。

実際に、インターンの存在は急成長のさなかにある会社の重要な原動力となっています。

吸収力の高い学生にやりがいを感じる仕事を提供することで、そして背伸びが必要なくらいの裁量を任せることで、足し算以上の反応を生み出し、会社の非連続的な成長を促しているのです。



マネたまご マネたまをフォローすれば最新記事をお届けします!