【前編】「会社員は“できた”だけ。自分に向いてはいなかった」はあちゅう(ブロガー・作家)

失敗ヒーロー!

2019/02/13
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華々しい成功の裏には、失敗や挫折がある。その失敗エピソードから成功の秘訣をヒモ解く『失敗ヒーロー!』。今回は、しみけんさんとの事実婚発表も記憶に新しいはあちゅうさんがご登場。新婚生活を綴った、意表をつくキュートな絵日記『旦那観察日記〜AV男優との新婚生活〜』が話題を呼び書籍化へ。大学生時代からブロガーとして名を馳せ、「人生すべてをコンテンツ化している」と語る彼女の仕事論をたっぷり聞かせていただきます。

まだ「はあちゅう」じゃなかった電通時代

――少し前にはなりますがご結婚おめでとうございます! 新婚生活はいかがですか?

はあちゅう
ブロガー、作家。1986年1月22日生まれ、神奈川県出身。慶應義塾大学法学部在学中にブロガーとして活動を始め注目を集める。2009年に電通に入社しコピーライターとして勤務したのち、2011年トレンダーズに転職。美容サイト「キレナビ」編集長を務める。2014年に退社しフリーに。AV男優のしみけんと2018年7月に事実婚したことを報告し、オフィシャルブログ『旦那観察日記〜AV男優との新婚生活〜』が書籍化され2月22日に発売。

はあちゅう:めちゃめちゃ楽しいです。もともと同棲していたので生活がすごく変わったわけではありませんが、「おめでとう」とみんなに言ってもらえて、2人の「チーム感」が出てきた感じがあります。「堂々としていい」ということが、なんだか気持ちよくて。それに、夫婦で一緒に仕事もできるようになって、関係もリニューアルしたのかな、と思っています。

――妊活もされていると公表されていましたね。

はあちゅう:正直、「妊活」と言うと嫌な意味で注目を浴びてしまうかもしれないと思っていました。でも、いざ妊活を始めてみたら、そう簡単には妊娠できないということを実感したんです。だから、いずれは子どもが欲しいと考えている人たちに向けて「妊活はしっかりと時間をとって考えよう」というメッセージを自分の妊活体験をふまえて、ポジティブに伝えていけたらいいなと思っています。

――ライフステージすべてを隠さず発信されているというのが、はあちゅうさんらしいと思います。そこで、はあちゅうさん流のお仕事の仕方を伺っていきたいのですが、電通時代はどのようにお仕事をされていましたか?

はあちゅう:すごく受け身でしたね。1年目は中部支社で、慣れない土地に馴染むことも大変でしたし、何もわからないし、誰も教えてくれない。そんな毎日が手探りな状態の中で、先輩の背中を見ながら仕事を学んでいくという感じでした。「主体的に仕事をしてやろう」というよりも、「早くもっといろいろできるようになりたい」という焦燥感のほうが強かったですね。でも、中部支社は社員も比較的少なかったので、その分いろいろなことを学べたと思います。その後しばらくは、東京のクリエイティブ局でコピーライターとして活動しました。

トレンダーズで初めて「はあちゅう」と名乗れた

――その後、トレンダーズに転職されましたね。

はあちゅう:トレンダーズでは美容サイトの編集長を経験して、YouTubeの新規事業も立ち上げました。ベンチャーでは自らが「攻めの姿勢」でいないといけません。会社員ではあっても、1サイトの責任者として経営者マインドも必要で、「自分のサービス」という当事者意識を持って運営していました。毎日朝から晩まで研究しつくしていましたよ。ベンチャーでは常に“数字”が求められますから。電通時代は「KPI」という言葉自体もよく知らなくて、「とにかくいいクリエイティブを作る」とか「先輩に自分の書いたコピーを採用してもらう」ということが自分の仕事の成長や評価の“指標”だったのですが、トレンダーズでは「クーポンが何枚売れた」とか「新規の会員登録数が何人増えた」といったすごく具体的な数字が自分の評価になりました。自分がやったことが明日には数字になって返ってくるという怖さももちろんありましたが、その分面白さもありましたね。

――大企業とベンチャー企業。どちらが向いていた、よかったというのはありますか?

はあちゅう:一長一短ですね。私は、トレンダーズではじめて「キレナビのはあちゅうです」と名乗ることができたんです。そのとき、自分の名前に「ブランド」が付くというやりがいを感じて。電通ではやりがいはあるけれど「黒子」に回ることが多くて、「これは自分がやりました」と胸を張っては言いづらかったんです。そして、電通時代は忙しい日々の中でも、映画を観たり飲みに行ったりする時間はなんだかんだ取れていました。でも、トレンダーズでは事業を立ち上げたこともあってそういう余裕が一切なくなって、ずっと数字を追っていました。働き方としてはだいぶストイックでしたね。

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