2016/09/26 公開

【エクセルでグラフ作成・実践編】散布図から給与額を分析する。

Pocket

人事が扱う様々なデータをExcelで活用する方法について紹介するこの企画。前回はExcelを使ってグラフを作成しましたが、今回のExcel活用術は実践編。社員の給与をもとに作成した散布図から、自分の働く企業の水準と一般的な水準を比較していきます。

1. 社員別の賃金データをもとに散布図を作る。
2. プロット図の見方や注意点を確認し、分析する。
3. 一般的なデータと比較する。

1. 社員別の賃金データをもとに散布図を作る。

今回は自社の賃金や昇給が一定の方針のもとに行われているのか、平均的な給与額と比較し、給与が企業に対する不満点となっていないのかを検証します。

まずは男女毎の年齢、月給から散布図のもととなる表を作成しましょう。今回は男性社員と女性社員各50人、合計100人分の年齢、月給データをもとに作成した以下の図を使います。

excel-plot1(2)

前回と同様、グラフを作成したい箇所のデータを指定し、〔挿入〕タブから「グラフの種類」を選択します。今回は散布図を選びましょう。すると、以下のようなグラフが作成されました。

excel-plot2(2)

まだ男性のデータのみなので、続けて女性のデータを追加します。グラフの部分をクリックした際に出るタブ、〔グラフのデザイン〕から、「グラフデータの選択」を選びます。

excel-plot3(2)

凡例項目(系列)に女性のデータ項目を追加するため、左下にある+ボタンを押してください。そして名前、Xの値(今回は年齢)、Yの値(今回は月給)をそれぞれもととなるグラフから該当箇所を範囲指定し、「OK」を押すと、女性のデータ項目が追加されます。

excel-plot4(2)

この状態では分析も難しいので、更に加工していきましょう。グラフ内のマーカーを右クリックし、「データ系列の書式設定」を開きます。1番左のバケツのようなマークを選んだ後、「マーカー」から「マーカーのオプション」タブを開くと、次のような項目が出てきます。

excel-plot5(2)

「組み込み」を選ぶと、マーカーの種類とサイズを変更できるようになります。複数のデータがある場合、色を変更しても同じマーカーだと見づらくなってしまう可能性があります。透明度を上げ、マーカーを見やすくしましょう。

excel-plot6(2)

当初のグラフよりも視野性が高くなりました。続いて、このグラフから企業の給与を分析します。

2. プロット図の見方や注意点を確認し、分析する。

この散布図では年齢を横軸、給与額を縦軸と表しています。年齢の上昇に伴った給与額の変化などが、この散布図で視覚的に明らかにできるのです。散布図が全体的に右肩上がりになっていれば、給与に関して年功的な賃金体系になっていることがはっきりと分かります。

また、自社の給与額が他社や一般的な給与水準よりも低かった場合、給与面の不満から退職者が多く発生する可能性も……。かし、給与額を散布図で分析することで退職者を減らす1つのきっかけが「給与面での不満」にあることを改めて認識できれば、給与面の見直しを行えます。

ただ、散布図にも注意点があります。年齢、給与額共に同じ社員がいてもグラフに反映されるのは1つのみです。そのため、「平均を出すことが難しい」、「大きくはずれたデータがあった場合、それだけで大きな差が生じているような印象が持たれる」という注意点があることも踏まえて使用するようにしましょう。

3. 一般的なデータと比較する。

散布図の見方や分析方法について確認を行いました。では次に平均的な給与額と自社の給与額を比較してみましょう。

今回は厚生労働省によって公表されている「賃金構造基本統計調査」を使用します。

平均値の表を折れ線グラフで追加していきます。平成27年度のデータから以下のような表を作りました。

excel-plot7

散布図を作った時と同じ方法で、グラフにデータを反映させましょう。

excel-plot8(2)

自社のデータと比較させるため、平均値の点を折れ線グラフに変更します。前回のExcel講座で学んだように、平均値の点を指定した後、〔グラフのデザイン〕タブから「グラフのデザインの変更」を選び、散布図(平滑線とマーカー)をクリック。

excel-plot9(2)

折れ線グラフと散布図の複合グラフが完成しました。同様に女性の平均データを追加します。

excel-plot10(2)

マーカーや色の変更を行い、加工した後のグラフです。もしも多くの社員の給与額が一般的な水準を下回っている場合、改めて給与額を検討する必要があります。

グラフ作成は問題解決のための一歩。

前回学んだことを活用し、データを分析した今回のExcel講座。ただグラフを作って終わり、ではなく他のデータと比較することで気付かなかった問題を明確にできるのです。

次回もお楽しみに。

マネたまご マネたまをフォローすれば最新記事をお届けします!
運営会社 | Copyright © kaonavi, inc. All Rights Reserved.