「スラムダンク」を読むのが人事研修?意味ないじゃんと言わせない人事研修5選

2016/02/01
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「人事研修を実施するので、スケジュールを空けておくように」。こんな号令がかかると、ほとんどの会社は深いため息に包まれます。「ただでさえ忙しいのに、やめてほしい」「人事研修なんかやっても意味ないよ」。残念ながら、これが社員の本音でしょう。

しかし、なかなかその本音に気づくことができません。というのも、人事研修後にはアンケートを回収するのが一般的ですが、そこには「タメになりました!」「明日からの実務に活かせそうです!」といった建前が並ぶからです。「今回の人事研修、無駄でした」なんて書いてくれる社員は稀でしょう。

この建前を鵜呑みにし、もはや機能していない人事研修を経営陣や人事の自己満足だけで続けていくのは、もうやめませんか?人事研修を実施するためのお金と時間をドブに捨てているようなものです。

社員の心をつかむ!ユニークな人事研修

ただ、人事研修そのものが全く効果のないものなのかといえば、そうでもありません。世の中には画期的な人事研修を取り入れることで社員の研修意欲を高め、見事に成果を上げている会社があります。

今回は、「こんなクリエイティブな研修あるの!?」と社員の心を躍らせた面白い人事研修をご紹介します。企画の参考になれば幸いです。

「一人一人が社長」経営者育成研修:株式会社OPT

東証一部上場の株式会社OPTでは、「一人一人が社長」という社是にのっとり、「経営者育成研修」という人事研修を実施しています。

新規事業のマネジメントや投資先の経営支援ができる“人材育成”と、将来的には自分でビジネスをやりたいと考える社員の成長欲求に応える“キャリア支援”の2つの目的から、2007年に創設された人事制度のひとつだ。

(出典:@人事Online『【後編】社長を目指す研修? オプトの『経営者育成研修』』

研修は3週間に一度開催され、プログラムは約1年間にわたります。読書やケーススタディのレポートなどの課題も出るため、業務と並行しながら参加し続けることは厳しいようですが、毎回100名を超える応募があるそうです。これは、キャリアアップを目指す社員のニーズに応える、納得の研修内容を会社が提供しているからこそでしょう。

はいつくばってテクテク歩く、ハイテク研修:株式会社カネカ

Looking up the coast on Awaji Island

「ハイテク」と言っても「ハイ・テクノロジー」ではありません。「はいつくばってテクテク歩く」を略して「ハイテク」です。化学品などの研究開発を行う株式会社カネカでは、「ハイテク研修」という名の新人研修を実施しています。

淡路島に集められた新入社員に渡されるのは「チェックポイントが書かれた地図」「定規」「たこ糸」。この3つの道具だけを使って、山道や海岸など計15キロのコースを、指定されたチェックポイントを通過しながら、約3時間かけて歩きます。

前日には作戦会議を開いて、各チェックポイントの距離や場所をチームで協力して割り出します。知力、体力を振り絞る体験型ゲームのような研修は社員から好評を博しているようです。

DMAIC手法を学ぶ!投石機製作:株式会社東芝

国内有数の電機メーカーである株式会社東芝が人事研修として取り入れているのは、超アナログな「投石機」の製作です。小型投石機を作り、1.8m先のターゲットにボールを落とすべく、試行錯誤を繰り返します。

研修の目的は、「DMAIC(ディマイク)」という問題解決のためのビジネス手法に触れさせることもあるという。DMAICとは、定義(Define)、測定(Measure)、分析(Analyze)、改善(Improve)、管理(Control)の5つの順を追って問題を改善し、経営活動の向上に役立てる手法のことだ。東芝では、このDMAIC手法をいかにして容易に深く学ばせるかを検討し、研修用の道具を色々と探して試してみたという。

(出典:ASCII.jp『東芝の“投石研修”――おもしろ新入社員研修その2』

そして、たどり着いたのが「投石機」でした。座学では眠くなりそうな難しいビジネス手法も、実際に頭と手を動かして学ぶことでしっかりと身につきそうです。

スラムダンク研修:コクヨ株式会社

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文具のコクヨが中国の現地法人で実施しているのが、大人気スポーツ漫画『スラムダンク』を活用した人事研修です。

コクヨの中国現地法人には、各事業所に「スラムダンク図書館」が設置されている。勤務中でも、このマンガなら読んでもOKだ。現地法人の井上雅晴氏は、「個性的なメンバーたちが、試練を経て成長し、チームとして機能していく様子は、我が社が目指す成長そのもの」と評価する。同社では、スラムダンクの場面を題材にした研修も実施。「誰のどのような行動が試合の流れを変えたか?」「なぜ、急にパスがつながるようになったのか?」などのテーマで話し合うことで、チーム作りに重要な要素を学べるという。

(出典:J-CAST会社ウォッチ『マンガで社員研修 「思わず仕事に熱くなる」若者続出!?』

小難しい参考書より、慣れ親しんだ漫画を教材にした方が、若者はとっつきやすいのでしょう。特に言葉も文化も異なる海外においては、クールジャパンの象徴でもある「マンガ」が日本人スタッフと現地スタッフとの間に結束力を生むことに一役買ってくれるはずです。

真剣に笑いを学ぶ!漫才研修:株式会社アップガレージ

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「一流のビジネスマンたるもの、一流の芸人であれ」。中古の車・バイク用品を取り扱う株式会社アップガレージでは、営業スタッフ向けの研修に「漫才研修」を導入しています。

芸能事務所「ワタナベエンターテインメント」が運営する「お笑い専門学校ワタナベコメディスクール」の講師を招き、社員たちは真剣に笑いのメカニズムを学びます。度胸がつき、コミュニケーション能力が格段にアップしそうです。「クレームにも笑いで切り返して、その場をおさめる」なんてこともできるようになるのかもしれません。

人事研修にサプライズを!好奇心をくすぐってみませんか?

ありきたりな人事研修には、「つまらない」「退屈だ」「無駄だ」といったネガティブな先入観が定着してしまっています。しかし、今回、ご紹介したような面白い人事研修の実施を発表すると、どうなるでしょう?

おそらく「おっ?なんかおもしろそうだな」「いつもと違うぞ」と社員はワクワクし始めるでしょう。また、斬新な企画にチャレンジしようとする会社の姿勢は、「会社も変わろうとしている!」と好意的に受け止められるものです。

どんな立派な研修も、参加する社員にやる気が無ければ意味をなしません。次回の人事研修の際は「変化球」を投げて、社員の好奇心をくすぐってみませんか?



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