2016/10/25 公開

「能力適性」よりも「性格適性」を重視すべし!限れた人材を活かす人材配置の考え方

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筆者:KEN
社畜街道まっしぐらの30代意識低い系サラリーマン
ブログ:「私の戦闘力は53万マイクロです」

「その人の能力・性質によくあてはまる地位や任務を与えること。」を意味する「適材適所」という言葉があります。けれど実際に人事運用をする場面でこの「適材適所」を実現するのは、なかなか難しいもの。どうすれば、うまく人材を配置できるのでしょうか。

その指標のひとつとして、「能力適正」を考慮する会社は多いと思われます。もちろん、「能力適正」は大事です。しかし、それ以上に大事なのは「性格適正」です!

今回は、限られた人材を活かすために必要な「能力適性」と「性格適性」についてお話しましょう。

早々に部署を異動したA君と配属された部署で信頼されるB君。新入社員2人の明暗を分けたものとは。

僕の所属する部署には今年、2人の新人が配属されました。仮にA君とB君としておきましょう。これは新人研修を経て、いざ実業務開始!……してから数ヶ月後のお話です。

A君は「この部署でやっていくのは無理」と本人と上の人間が判断し、早々に他の部署に異動してしまいました。一方でB君は、最初こそ苦戦していたものの、少しずつ業務にも慣れていった結果、誰からも頼られる存在になったのです。

果たして、彼ら2人の明暗を分けたものは、一体何だったのでしょうか。

Aくんは控えめでおとなしい。Bくんは持ち前の要領の良さで上司のプレッシャーに動じなかった。

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新人研修では優秀な成績を収めていたA君。実際に仕事ぶりを見ていても、センスを感じさせるほどの逸材でした。ただ、やや控えめな性格で自己主張が少ないタイプ。そんなA君にとっての不運は、配属された部署の上司が、会社でも有名なワンマン上司だったことでしょう。

何をするにも自分の思い通りにならないと気がすまないワンマン上司と、控えめで自分を出すのが苦手なA君。この人材の組み合わせがもたらしたものといえば、想像に難くないでしょう。

少しでも下手な意見を述べれば完膚無きまでに叩きのめされ、失敗をすれば延々とお説教……。元々おとなしい性格だったA君は自分の意見も満足に言えず、ミスを恐れて業務を無難にやり過ごすようになっていきました。そんな毎日に本人も耐えられなくなり、自ら異動を願い出て他部署に移っていったA君。基礎能力の高い新人が、スタートダッシュに失敗してしまったのです。

対照的にB君は配属された当初、僕の目にはそれほど優秀な人材には映っていませんでした。まあ、僕に人を見る目がなかったのかもしれませんが(笑)

A君と比較して仕事遂行に必要なスキル、能力は遅れをとっていましたが、B君の最大の武器は飄々としたマイペースな性格。一昔前に流行った言葉でいうとすれば、「鈍感力」といったところでしょうか。

上司からの無駄なプレッシャーは素知らぬ顔で受け流し、必要なところのみ上手く盗む。むしろ上司でさえも利用するしたたかさ。見ているこちらが羨ましくなるくらいの要領の良さがB君にはありました。

初期能力こそ特筆すべきものがなかったB君ですが、ちゃっかりと業務知識やスキルを吸収し、頼れる存在になっていきました。

スキルや知識などの「能力」は努力次第で身に着けられても、「性格」はなかなか変わらない。

仕事をするうえでのスキルや知識は、経験を積むことで身に着けられます。しかし、人間の性格はそう簡単に変わるものではありません。A君の性格的特性を考えれば、もっと伸び伸びと働ける上司の下につけてあげるべきだったのではないでしょうか。

こういう考えを「甘い」ととらえる人もいるかもしれません。「社会はそんなに都合よく出来ていないのだから、いちいち従業員の性格なんて考えていられるか。下の人間が上の人間に合わせるのが当然だろう」と。実際に、上で紹介した上司もそういう考えの持ち主です。

しかし、ただでさえ最近は人材不足が深刻になりつつある時代。政府も「一億総活躍社会」を提唱し、いろいろな施策を練っているようですが、一朝一夕で解決する問題とも思えません。

限られた人材に少しでも高いパフォーマンスを発揮してもらうためにも、能力適正だけではなく、性格適正も考えた人材配置が必要なのです。

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