2016/03/28 公開

上司の給料は、部下に公開すべき。

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人事タックルをお読みのみなさま、こんにちは。またもやイケダハヤトです。今日も言いたいことがあるので、言わせていただきます。

あのマインスイーパ上司、いくらもらってるんだろう…。

ほら、一般的な会社って、「誰がいくらもらっているか」を共有しませんよね。これ、おかしいと思うんですよ。

大企業に勤めていた時代、「マインスイーパばっかりやってるあの上司、課長級だから年収700万くらいもらってるのかなぁ……」とうんざりした記憶があります。

アバウトな賃金テーブルは公開されていましたが、もちろん、「その上司が実際にいくらもらっているか」は、部下として知ることができませんでした。

そんなわけで、営業成績をババーンと張り出すようなノリで、課長級以上の給料は、ガラス張りにしちゃった方がいいと思うんですね。

その方が、部下としては上司を適切に評価できます。

「あの上司はろくに仕事もしてないのに、毎月50万円ももらってるのか」「あの上司はめちゃくちゃ仕事ができるのに、毎月40万しかもらってないのか」なんて感じに。

無論、上司側も「マインスイーパばかりやってちゃヤバイ」という危機感を抱くようになります。

自分が上司になったときのイメージも抱きやすくなるので、デメリットはないと思うんですよね。人事のみなさん、どうでしょう?

むしろ、「やっかみ」を起こそう。

事例ベースで語ると、東証一部上場企業のGMOグループは、社内ポータルで役員の給料などを「ガラス張り」にしているそうです(参考)。代表の熊谷さんの言葉。

評価に関してはガラス張り。社内ポータルで60〜70人の役員の評価・実績・給与・増減が可視化されている。全然スピードあがりますね。給与のガラス張りは当たり前。

そうです、全部イントラで見れます。その方が速くなるもん。給料を見せてはいけない理由なんてないじゃないですか。給料を見せたくないのは仕事していないからですよ。全然オッケー。

「なんであの人はあんなに貰ってるのに、あのくらいしか働いていないんだ、というやっかみが起きるのでは?」という質問に対して、熊谷さんはこう答えています。

むしろ、それを求めているんです。頑張ってふさわしいポジションになればいいだけです。
もちろん、居づらくなって辞めていかないような工夫はしています。

役員に関しては、評価が一番悪い人は諮問されます。部下からも同僚からも辛辣に評価されます。

そのくらいにしないと、この世界では生き残れないですよ。フェア、ガラス張り。これが一番。フェアじゃなければ滅びる。ガラス張りではなければ遅れる。それが今の時代でしょう。

「社内でも競争を起こしていかないと、スピード感のある組織にならない」という話なんだと思います。ぼくも競争が激しい世界で戦っているので、この感覚はよくわかります。

給料や評価をガラス張りにすれば、それこそ「マインスイーパ上司」はクビになるか、減俸されるはずですから。空いたポジションには、新しい才能が就くことになります。日本の大企業には、こういう新陳代謝がなさすぎますよ。

透明性が、競争優位性を生む。

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「あのマインスイーパ上司、いくらもらってるんだろう…」という疑念を若手社員に抱かせることは、大きな損失であることを認識すべきです。

多くの若い社員は、そういう上司の姿を見て「この会社のシステムは腐っている」と絶望します。

というか、ぼくは絶望しました。同期ともよく愚痴りあってました(ちなみに、ぼくが入社したその会社は、数千億円の赤字を出し、実質的に国有化されました)。

ぼく自身も小さな会社を経営していますが、これからの時代は、「透明性」が競争優位性を生むと感じています

情報を下手に隠すと、組織のなかに「疑念」が蔓延し、モチベーションとスピードが下がる危険があるんです。くだらない愚痴を言い合っているエネルギーは、無駄なんですよ。

経営者と上司が率先して情報を開示することで、組織は柔軟になり、意思決定スピードも、部下のモチベーションも向上します。

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イケダハヤト
1986年神奈川県生まれ。2009年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、半導体メーカー大手に就職。と思いきや会社の経営が傾き、11ヶ月でベンチャー企業に転職。ソーシャルメディア活用のコンサルタントとして大企業のウェブマーケティングをサポートし、社会人3年目に独立。会社員生活は色々と辛かったので。2011年からはブロガーとして、高知県を中心にうろうろしています。 ブログ:まだ東京で消耗してるの?