2016/02/29 公開

「凡人が凡人を採用する」から、つまらない会社になっていく。

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「人事タックル」をお読みのみなさんこんにちは、「まだ東京で消耗してるの?」のイケダハヤトです。

今回もすみません。人事のみなさんに、言いたいことがあるんですよ。えぇ、「採用」についてです。

凡人が凡人を採用して、どうするの?

これは、とある大手出版社の部長クラスの方から聞いた、実際の嘆きです。

この間、新卒の採用面接をしたんだけど、面白い学生ほど、落とされていくんだよ……。

せっかく編集者が「こいつは面白い!」と上の面接にあげても、人事部がつまらない奴らの集合体だから、そういう若者を真っ先に落としてしまう。だから、最終的には優等生タイプのつまらないやつらしか残らない。

つまらないやつがつまらないやつを採用してどうするんだ?という感じだよ。まったく。

クリエイティブな仕事をする企業ほど、こういうジレンマに直面していそうですね。真に創造的な仕事ができる人材は、「まじめ人間フィルター」によって弾かれるのが、世の常です。

ぼく自身も現在こうしてクリエイティブな仕事をしておりますが、講談社も集英社も小学館も、入社試験をパスすることができませんでした。まぁ、そんなものですね。

ぼくから見ると、ほとんどの企業は「凡人が凡人を採用するから、凡人の集合体になってしまっている」ように見えます。創造的な素養を持っていた人材も、数年で「企業文化」に染まり、「凡人化」していく圧力もあります。

人事のみなさまには釈迦に説法ですが、たとえば「Apple」のような創造的な企業をつくりたいのなら、入り口である「採用」からデザインしなくてはなりません。

面接をそつなくこなせる凡人ばかりを集めて、「我が社もAppleのようなイノベーションを起こそう!」とか言っちゃうのは、ちゃんちゃらおかしい。まずは人事部のその「採用」にイノベーションを起こしてくださいよ。

異能を採用するシステムを。

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創造性に優れた人材を求めているなら、採用を見直すべき。この話で思い出すのは、パナソニックの「型破り」採用。パナソニックは「学生社長」「アマゾン川いかだ下り」「公的資格50種保有者」など、特殊な人材のための選考枠を設けています。

ただまぁ、厳しくいうと、これだけじゃダメだと思うんですよ。ほんとうに創造的な人物は、そもそも就職活動とかしないでしょうし、社則ギチギチの大企業にも就職したくないでしょうから

ではどうするか。

ぼくが「異能を集めてくれ」と言われたら、こんな条件で人を募集しますね。

  • 会社として毎月の生活費は出す。子会社の社長に任命するから、あとは好きにやってください。
  • 出社禁止。会社の働き方を変えるために、実験的に動いてください。
  • 副業していない人は入社禁止。
  • 業務委託で採用。会社に出社するのは週2日でOK。その代わり給料は10万円。あとは自由にやってください。

どうでしょう?変な人が来そうな気がしませんか?(笑)

定期的に人を採っている会社なら、1年に1〜2人くらい、こういう採用枠があってもいいと思うんですよねぇ。

とはいえ、おそらくこれでもいい人は集まらないはずです。

前述のとおり、そもそも、異能たちは就職活動なんかしません。

なので、採用担当者として「ヘッドハント」にいきましょう。いい人材を見つけたら、こちらからプレゼンして説得するわけです。待ってるだけでいい人がやってくると思ったら、大間違い。

みんなと同じ方法で採用したら、凡人しか集まらないですよ。

不思議だなぁ、と思うのは、今の就活・転職市場って、「みんな同じ採用方法」を取っているじゃないですか。求人広告を出して、セミナーを開いて、一次面接、二次面接と進んでもらって……。

いや、それじゃ、普通の人しか集まらないんですって。異能を採用したければ、まず、他の企業がやらない採用方法にしないとダメなんです。

みなさんの会社は大丈夫ですか?「他者と同じ採用方法で、凡人が面接する」スタイルでは、創造的な人間は集まりませんよ。それどころか、長い目で見ると「凡人だらけのつまらない会社」になっていきます。

5%でいいので、おかしな人たちが活躍できる余地をつくっておきましょう。きっとそれが、イノベーションの源泉になりますから。

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イケダハヤト
1986年神奈川県生まれ。2009年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、半導体メーカー大手に就職。と思いきや会社の経営が傾き、11ヶ月でベンチャー企業に転職。ソーシャルメディア活用のコンサルタントとして大企業のウェブマーケティングをサポートし、社会人3年目に独立。会社員生活は色々と辛かったので。2011年からはブロガーとして、高知県を中心にうろうろしています。 ブログ:まだ東京で消耗してるの?