2016/07/15 公開

“即戦力人材”よりも”低賃金で働いてくれる人”が欲しい採用担当。それってどうなの?

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筆者:AMA
そろそろ30代に近づいている20代男性。
大学の半ばまでスポーツ一色の生活を行っていたが途中で何かに目覚め、紆余曲折あって現在WEBメディアの編集者として活動中。

「即戦力人材」………これほど採用の現場で強いフレーズはないでしょう。人材の見極めのために多くの企業は面接や職務経歴書、実績などいろいろなものからその人を見ます。ところが、企業にとっては実力以上に大切なものもあるようです。私の職場で「それはちょっとおかしいのでは?」と思った採用事例があったので紹介しましょう。

なかなか即戦力が現れなかったのは、採用にコストをかけなかったから。

当時、私の会社ではWEBデザイナーを募集していました。ベテランのWEBデザイナーさんが退職することになり、「その代わりになる人を採用しよう」というよくあるものでした。

まずおかしいと思ったのは、ベテランWEBデザイナーの代わりになる人を採用したいのに、徹底的に求人サイトにコストをかけないこと。大事なことは、求める人材と求人サイトのマッチではなく、いかにお金をかけずに採用するかでした。

もちろんそのような進め方ですので、応募者は少なかったです。また、応募者がいても、最新の技術を持ったWEBデザイナーは少なく、勉強中の方、かつてWEBデザイナーとして働いていたがブランクのある方など、いわゆる即戦力となる人材はなかなか現れませんでした。

それなのに、いつも社内では決まって「いい人こないねー」………そりゃ来るわけないでしょう。

少しでもコストを安く抑えるため、「アルバイトとしてではどうですか?」と提案する企業。

そんな状況でしたが、数人は採用に結びつきそうな人も現れたため、面接をすることになりました。

ここでも驚かせてくれました。面接中になんと正社員で募集をかけているのに、「アルバイトとしてではどうですか?」と提案を始めたのです。その人は、内心納得はしていないようでしたが、「未経験であるからそれも致し方ない」と考えているような返答をしていました。その人は社会人になってからWEBデザインに関する専門学校に通い、技術を身につけ自分なりにWEBサイトを作って練習している真面目そうな人物。

私は面接に立ち会ってはいませんが、狭い会社ですので面接中の話は筒抜けです。
結局、このときは決まらず後日こちらから連絡するということで、一端面接は終了しました。

また、別のケースでは、技術も経験も十分という手放しで喜べるような人からの応募がありました。ところが、この人の場合もすぐには決まらず、それだけの実力があるのに「最初の給料は未経験の人と同じ20万円でいいか?」という提案をしていました。(未経験者と同じとは伏せている)当然、それにすぐ納得はできず、先方から一度考えさせて欲しいとあった後に破談になってしまいました。

これ以外にも、週に何日かの時短勤務を希望する人や、ブランクのある人に契約社員を提案していて、「どれだけコスト抑えるつもりなの?」というのが率直な感想です。

また、これにはさらなる理由があり、それは交通費が関係していました。社内規定で正社員には交通費を全額支給するが、契約やアルバイトの人には上限を設けているというものです。たまたま会社から遠い人の応募が多く、少しでも安く抑えたいようでした。

企業が求めていたのは即戦力ではなく、低賃金で働いてくれる人だった。

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コストを抑えに抑えて採用した人が、果たして会社のために頑張ってくれるでしょうか?これには甚だ疑問ですが、我が社もなんとか1名の採用が決まりました。先ほど紹介した専門学校出の方です。

待遇は、正社員ではなくアルバイトからということで採用になりました。まぁ頑張ってくださいと心の内で思ってはいましたが、その後、入社前に聞いた人事担当者の言葉にはもはや憤りを通り越してあきれてしまいました。その言葉が以下のものです。

「実力があればすぐに正社員にもって言ったけど、評価の基準とか待遇の見直しは定期的にはないから、しばらくはアルバイトのままいてもらうけどね。」

そんな待遇で迎えた人が会社のために、力を発揮してくれるのでしょうか?結局は即戦力じゃなく、低賃金で働いてくれる人が欲しかっただけなのでしょう。

面接の際、待遇を下げてくる会社にはご用心ください。

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AMA
そろそろ30代に近づいている20代男性。 大学の半ばまでスポーツ一色の生活を行っていたが途中で何かに目覚め、紆余曲折あって現在WEBメディアの編集者として活動中。