人材紹介会社の例で解説!SWOT分析を活かすマネジメント術

マネジメントシーンで役立つビジネスフレームワーク術

2016/12/14
Pocket

SWOT分析を行うシーンの例

部下に戦略を練ってもらう、目標を立ててもらう際にも、SWOTを意識するように指導すると効果的です。人材紹介会社を例に、大小の競合企業が増えていく中で、業績、営業効果共に停滞しているシーンを見ていきます。以下のポイントを伝えておくと、部下にとっての立案の難しさが軽減できるかもしれません。

SWOT分析のタイミングとしては、戦略や目標を立て、それに合わせて強みや弱みを考えていくのがベストです。標的が絞られることで強みや弱みは的確なものになり、それによって具体的で、有効な行動に落とし込みやすくなります。

1:部下にSWOT分析をさせる時のポイント

人材紹介業として競合他社と自社人材紹介ビジネス経験を融合させ、積極的に停滞を乗り越える戦略を考えたいとします。強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の頭文字で構成させてみます。できるだけ項目は多種多様な方がいいので、部下に皆で一緒に考える場を与えたり、意見を出し合わせたりするといいでしょう。

■外部的な要因
戦略、プロジェクト、目標に対してSWOT分析を行う際に、初めに見るのがOT(機会・脅威)の部分です。この2つは、社内の外の環境のことになります。

機会  IT形態の変化、労働人口、新規競合他社増、開業が容易&増加
脅威  現状顧客の減少、登録者の低意識、市場価格が低い

■内部的な要因
外部の要因を踏まえて自社内の強みと弱みを出していきます。

強み  専門資格・経験、牽引者年齢、先見、チャレンジ性、多言語・多国籍対応
顧客より競合とのコネクションが多い、外部コネクション、リスク回避力、固定費削減

弱み  スタッフスキル不足、体制・意思疎通不足、需要認知の不足、広告不足、
登録利用者層の認知不足、多業種認識・経験、経営財源不足、

脅威や弱みとして欠けている点で、克服するもの、代替えするもの、あえて省くものを検討します。脅威は外的要素なのでなかなかコントロールできないことでしょう。これはこれまでの自社にしか分からないことでしょう。現場の部下たちの方がより的確に感じていることかもしれません。

毎回同じ弱みを握っていないかに着目します。弱みとなる部分を自社で克服するための策、変更策を打つことはとても大切なことです。弱みは頑固にどんな戦略に対しても訪れる確率が高いからです。脅威は避けることが可能でも、弱みは認識しているなら一歩踏み越えると相乗効果に溢れるものです。慣れた方法と異なることリスクや困難も伴いますが、現状停滞をするよりメリットは大きいはずです。

4つの要因を出したら、どう業務として遂行していくのか、具体的行動にするのかを考えていく必要があります。強みだけで進めていけるのか、マイナス要素の脅威、弱みの転換を図ることで強みを加えていくことも可能になることがあることを伝えましょう。

2:人材紹介会社のSWOT分析で注意させるべきポイント

自社規模が小さい、認知度が低いなどは弱みとしてあげられることがあります。新規競合が増えていることは、自社の機会の減少をもたらす脅威。本当にそうなのかと考えさせることが必要です。

先の例に挙げた人材紹介であれば、規模や数よりもマッチングの質が最重要視されるべきです。規模や数は外枠でしかないとも取れます。

共通の業種として、大規模だから行き届いていないキャリアコンサルティングの中身を充実させることを自社の強みにもできるでしょう。数ではなく質で勝負することは企業の存在価値も高めるでしょう。

新規競合が増えているなら人材の育成や管理といった同じような問題を抱えている可能性もあります。大規模なら大規模なりに、小規模なら小規模なりに抱えている問題をカバーする提供者になる視点も浮かんできます。「機会」へ転換できるのです。

3:人材育成視点―部下への浸透

部下に自分自身で自分の仕事についてのSWOT分析をさせてみることも非常に有効です。機会と強みによって成果に繋げる部分を絞り込むことができ、弱みを認識しその克服にも積極的になれるでしょう。

swot-example



マネたまご マネたまをフォローすれば最新記事をお届けします!
運営会社 | Copyright © kaonavi, inc. All Rights Reserved.