「大人が子どもに寄り添える社会」・キッズカラーが目指す「子どもに失礼のない社会」とは?

「働く女性」の未来像

2017/02/21
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それぞれが目的を考えて成長していく組織を目指す

――起業されてからマネジメントする楽しさや難しさはどういった形で実感しましたか。
 
雨宮 実は保育現場を離れて、初めてマネジメントという言葉を知りました(笑)。

――そうだったのですね!
 
雨宮 最初はずっと2人でやっていたので特に強く意識することはなかったのですが、起業してから『もしドラ』(『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』)が流行ったりしたこともあって、それを読んだりはしていました。

マネジメントする楽しさは、チームとして人数が増えてから感じています。チームとして仕事を進めていくとき、それぞれが得意としていることがうまく組み合わさって歯車が回り大きく進んでいくのは、やっぱり楽しいなあと思います。

――それぞれの人の得意分野は、どのように知るのでしょうか。
 
雨宮 一緒に仕事をしていく中で、「私はこれがものすごく苦手だけど、この人はすごく早い」とか「物事を整理することが得意」ということは、職種に限りません。「プレゼンが得意な人」「考えるのが得意な人など」という「その人ならでは」ということがポイントですね。

――普段はどういったところに気をつけてマネジメントをされていますか。
 
雨宮 キッズカラーは、まだ人数が少ない分、より一人一人の役割が大きく、チームの一員としての自覚を持ちながら共に事業を進めていこうとする意識が大切だと思っています。それぞれが自分の中でのベストを考えて進めていく、っていうところをすごく大事にしていますね。

組織としても、共有しているビジョンや行動指針を軸に、それぞれが目的と目標を見据えてその都度のベストを自分で考えて行動していける、自律的な組織でありたいですね。いろいろと創り上げていくなかで、決断や判断をする場面も多いですが、それが正しいか間違っているかはやってみないと分からない。だからこそ、その時のベストな選択をできるよう、みんなで成長し続けていけるチームでありたいと考えています。
あと、それぞれの「あそび心」を引き出せるような環境もいろいろと取り入れています。

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「子どもに失礼のない社会」を目指して

――それでは最後にキッズカラーの「今後」についてお聞かせください。
 
雨宮 キッズカラーは今、保育サービスをメインに、「遊び」と「保育」のプラットフォームを作っている最中です。保育士さんの6割の方に使っていただいていており、プラットフォームもだんだん大きくなりつつありますが、「遊び」って保育に限らないことだとも思っています。

子どもにとって遊びの価値ってすごく大きいし、何より子どもと遊びは切り離せないんですね。それは現場にいても感じていましたし、会社を経営していく中でも、「遊び」の価値って改めてすごい、と感じています。その価値を社会に広げていくこともしていきたいですね。

それはキッズカラーのビジョンである「子どもに失礼のない社会」にもつながっています。私たちが言う「子どもに失礼のない社会」とは、「子どもの姿が子どもの姿としてあり続け、小さくても大人とちゃんと対等に、同じ人としてあり続けられる社会」というものです。

でも実際は、家とか先生だけではなく、社会全体でなんとなく大人の都合に子どもを引っ張ってしまいがちな部分ってすごくあるなと思っていて……。

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――大人が忙しくしていると、「子どもが子どもとしていられる」ことは難しいですよね。
 
雨宮 でもそれは、子どもに失礼だなって思うんです。様々な事情で忙しくなってしまいがちだけれど、大人がふっと子どもに寄り添える瞬間が増えていけば、もっともっと子どもに失礼のない、大人と子どもが対等な環境が形作られていくんじゃないかなと思っています。

大人が子どもに寄り添える時ってどんな時だろう?と考えた時にたぶんそれは、「自分もそうだったな」とか「こんなことあったな」とか、「いつもダメって言われてたけど、ダメって言われるからこそやりたくなるんだよな」とか、「自分もそうだった」って実感を込めて昔を思い出せる時だと思うんです。そしてそれは、「遊び」を通して蘇ることが多いですよね。

――「ああ、自分もそんな遊びやってたな」みたいな。
 
雨宮 だから「遊び」を通じてなら、大人が子どもに近づき寄り添える瞬間が生まれやすいんじゃないかな、と思います。そういう瞬間をもっと作っていければ。そういう意味でも社会に「遊び」を広げていきたいですし、子ども自身が遊ぶことで自たくさんの学びを得ていること、遊びの重要さも伝えていきたいです。

また、保育業界や保育者の声、「保育士」という仕事の価値や役割を社会に繋げていくのも、キッズカラーの役割のひとつだと思っています。

<了>



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